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プライムシステム、TCSと業務系基幹システム“COSMO-III”を共同開発

2002年02月13日 17時02分更新

文● 編集部 田口敏之

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(株)プライムシステムは8日、(株)東証コンピュータシステム(TCS)と共同開発中の業務系基幹システム“COSMO-III(コスモスリー)”について発表を行なった。同システムは、TCSが中堅の証券会社18社に提供している“COSMO-II”の後継で、COSMO-IIの機能をべースに、OSにUNIXを、ウェブサーバーに米BEAシステムズ社の『BEA WebLogic』を、データベースサーバーに米オラクル社の『Olacle』を採用し、オープンプラットフォームのASPサービスとして、4月1日のリリースを予定している。

左からプライムシステム代表取締役社長の永田仁氏、TCS代表取締役社長の半沢保博氏
左からプライムシステム代表取締役社長の永田仁氏、TCS代表取締役社長の半沢保博氏

プライムシステムは1月15日に、(株)東京証券取引所と、同社の子会社であるTCSの株式譲渡契約を締結した。両社は新体制に向けて、各種システムの改善などを行なっており、その第1弾として、COSMO-IIIの発表を行なったという。発表会においてTCS代表取締役社長の半沢保博氏は、基幹系システムのノウハウを持っているTCSと、最新のシステムを持っているプライムの提携により、今後は金融や証券などの市場向けに、幅広く質の高いサービスを提供したいと述べた。また、プライムシステム代表取締役の永田仁氏は、「東証コンピュータシステムは歴史のある会社であり、我々のようなベンチャーとは違う。いきなりやり方を変えるつもりはなく、プライムシステムの良いところ、TCSの良いところを融合させて、経営を両社でやっていきたい」と述べた。

環境への対応
証券業界を取り巻く環境の変化に沿った機能を提供していくという

COSMO-IIIでは、システムコンセプトの1つとして、“コンプライアンス”(法令遵守)の強化を重視している。取引の受発注時におけるチェック機能を拡張し、インサイダー取引チェックや信用取引での担保余力チェックなどが行なえるという。もう1つのコンセプトとしては、現在、証券各社で用いられている決済システム“T+3”(約定日から3日後の決済)から、金融庁などが中心となって導入を検討しているシステム“T+1”(約定日の翌日決済)への移行などによる環境の変化に沿った機能を提供するとしている。“STP(Straight-Through Processing)(※1)”化などのシステムインフラの確立を行なって、顧客の取引データや預かり残高データを、約定後にリアルタイムに更新することで、精算代金の計算や取引履歴の情報などをリアルタイムに参照できるようにするという。また、外国株式/債券などの取引に対応し、円以外の通貨による受発注/勘定系システムも整備するとしている。

※1 証券取引において、約定から決済までのプロセスを、標準化されたメッセージフォーマットによってシステム間を連動させ、人手を介さずに一連の作業をシームレスに行なうこと

システム概要
COSMO-IIIのシステムの概要

同社は、2002年春のリリース以降、3つのフェーズに分けてサービスの展開を行なうという。2002年春のフェーズ1では、新プラットフォームでシステムを提供し、フェーズ2では、T+1に備えたT+1準備機能の追加を行なう。そして2003年夏のフェーズ3で、T+1の仕様に対応するという。

サービスの展開スケジュール
サービスの展開スケジュール。2003年の夏ごろにはT+1に完全に対応する予定

同システムの価格は、取引ごとに課金を行なう従量制料金をメインとし、低価格でのT+1対応を考えているという。料金の詳細については未定。同社はこれによって顧客獲得を図り、30社の顧客獲得を目指すとしている。

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