(株)クセロは17日、『Adobe Acrobat 4.05/5.0』日本語版用のOCR(Optical Character Reader)プラグインユーティリティーの最新版『クセロ PDF OCR ver.1.1』を同日付けで発売したと発表した。
『クセロ PDF OCR ver.1.1』は、スキャンデータで構成されたPDFファイルや画像ファイルの文字情報を解析し、その結果生成されたテキスト情報を“ウォーターマーク(透かし)”として埋め込んだPDFファイルを出力するソフトウェア。これにより、画像ファイルの全文検索が可能になる。テキスト情報をテキストファイルとして出力することや、PDFファイルの各ページの縮小画像(サムネイル)をBMPファイルとして出力することなどが可能で、グループウェアや検索エンジンでのファイルの利用も可能という。
今回発売された最新版では、同製品によって生成されたPDFファイルをマイクロソフト(株)の文書管理サーバー『SharePoint Portal Server』のワークスペースに直接登録、チェックインできる機能が追加された。OCR処理後に低解像度の画像に変換し保存できるほか、仕切り板用のTIFFや白紙ページ出力により文書管理連携が強化された。生成するPDF文書への有効期限の設定も可能になった。
対象画像フォーマットは、BMP/TIFF(Multi TIFFを含む)/JPG/PDF/富士ゼロックス(株) Docuworks/EPSON SSF(サーバースキャンフォーマット)。OCR処理は、Acrobatで開いているPDFファイルの処理、指定フォルダー内の複数のファイルの一括処理、指定フォルダーを定期的に監視して、保存されているファイルの一括処理が可能。
対応OSは、Windows NT 4.0(SP5以降)/2000/XP/95(OSR2)/98/Me。価格はオープン。同製品の購入者全員に対し、PDF編集・加工用Acrobatプラグイン『クセロ PDFアシスタントツールズ』のうちの1本を無料で提供するキャンペーンを実施中。その場合の同社ホームページでの販売価格は35万円(送料を含む)。