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参上、特撮ヒーローアドベンチャー!PS2版「正義の味方」発売直前、ディレクター・上永吉岳宏氏に聞く!!

2001年11月13日 23時25分更新

文● 吉沢晃一

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1600万のヒーローから、自分の分身を選べ!

――本来は最初にお聞きする質問だと思いますが、「正義の味方」というゲームを作ろうと思ったのはどういうきっかけからだったんですか?

上永吉氏

【上永吉】今までの特撮ヒーローゲームというのは、従来あるヒーローに成り切ってプレイする、プレイヤー自身がテレビのヒーローに成り代わって戦うとかそういったものが多かったんですが、自分の“ヒーロー像”をもうちょっと自由に作れないか、というところから始まった企画ですね。あと、今年は特撮ヒーローにとっての節目が集中していて、アニバーサリーイヤーとも言える年なんです。そこを狙えたのは良かったですね(笑)

――既存のヒーローになりきって遊んでみたいと思う特撮ファンも多いと思いますが(笑)

【上永吉】ええ、もちろんプレイヤーは既存のヒーローファンが多いでしょうから、そういった方々にも納得していただけるように、パーツを組み合わせて自分好みのヒーローが作れるようになっています。

――かなりのパターンがあるようですね?



ヒーロー

【上永吉】パーツの組み合わせは単純計算で約1600万通りあります。デフォルトで、様々なヒーローをイメージできるデザインを8タイプ、色を8色用意しています。各タイプは頭、体、腕、足のパーツを組みかえることが可能で、色もパーツごとに変えられます。ここだけで何時間も遊ぶ人がいますよ(笑)。ゲーム中に主人公のパートナーとして登場するヒロインの姿は、ここで決めたヒーローの姿に影響されます。あと番組名となるヒーローの名前も自分で決められます。ヒーローの肩書き…「機動戦士ガンダム」だと「機動戦士」の部分ですね。そこも自分で選べますよ。


ヒーローの一例。格好いいじゃないですか!
ヒーローヒーローヒーロー

 ここで実際のヒーロー作成画面を見てみよう。上永吉氏によると、この作業でハマってしまう特撮ファンには、ひたすら既存のヒーローに近づけるようとする人と、オリジナルヒーローを追及する人の2タイプあるらしい。既存のヒーローのイメージで言ってしまうと…宇宙刑事シリーズ、戦隊シリーズ、仮面ライダー、キカイダー、ライオン丸、さらに、光速エスパーや怪傑ハリマオをイメージしたデザインのほか、なぜかアニメからガッチャマン(破裏拳ポリマーに近い気もする)タイプがあった。デフォルトの「改造仮面」の色を緑にしてパーツを組み替えると、「仮面ライダーZO、仮面ライダーJに続くライダー」っぽい雰囲気も(あくまでも雰囲気)。頭は「人造鉄人」、体は「太陽使者」、足は「超人戦隊」という組み合わせで色を白にすると、相当変態っぽいヒーローもできたりするので、マニアならマニアであるほど夢中になること請け合いだ。肩書きも組み合わせによって「宇宙刑事」「変身忍者」「宇宙鉄人」「巨獣特捜」「時空戦士」「星雲仮面」「突撃!」「電撃戦隊」「流星人間」「世界忍者」…などを作成可能。このヒーロー作成だけでも特撮ファンはかなり満足だ。

ヒーロー設定。どこかで見たような正統派から、「なんだこりゃ」といったモノまで、プレイヤーのこだわりを前面に出して設定できる
ヒーロー設定ヒーロー設定ヒーロー設定
ヒーロー設定ヒーロー設定ヒーロー設定
タイトル設定では、枕詞を選択でき、ヒーローの名前も自由に付けられる。「あまりヘンなのを付けると後で後悔しますよ(笑)」と上永吉氏
タイトル設定タイトル設定タイトル設定

――なぜか「魁!」って肩書きができるんですけど(笑)

番組キャッチ

【上永吉】できちゃうんですよ(笑) ここで決めた名前は、ゲームにダイレクトに反映されます。オープニングでは番組タイトルとしてバーンと表示されますよ。いかにも特撮ヒーロー物らしいフォントですので、ヒーローの名前に迷ったら、自分の名前を入力しておくことをお勧めします。いや、あのフォントで自分の名前が表示されたらちょっと感激しますよ(笑)



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