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DigiOnSound2/Express

DigiOnSound2/Express

2001年11月05日 21時10分更新

文● 中塚 寛幸

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オーディオにとどまらない
マルチメディア編集

 本製品のマルチメディア編集機能は、オーディオ編集にとどまらない。オーディオファイルの読み込みだけでなく、AVI、QuickTimeなどのムービーファイルを読み込む機能を持っている。

Digion画面3
ムービーファイルを編集しているところ。ムービーデータはタイムスケールを調整することによりフレームごとに表示させることができる。そのフレームに合わせてオーディオトラックを配置すれば、ムービーのフレームに同期したエフェクトサウンドをつけることができる。編集段階ではビデオプレビューウィンドウを表示する必要はないが、ある程度編集段階が進んだところで確認するときに別のプレーヤを起動しなくても確認できるのは便利だ

 読み込まれたムービーファイルは、ビデオデータとサウンドトラックに分割され、タイムシフトとビデオのフレームは同期している。読み込んだムービーファイルにオーディオファイルを組み合わせて、もう一度ムービーファイルに書き出す、というような編集が可能となっている。

 しかし、例えばムービートラックのカット、マージ、ペーストができないなど、ムービーの編集機能といっても、あくまでオーディオ編集ソフトのおまけ的な機能でしかない。別のムービー編集ソフトで編集しておいた動画データを読み込んでサウンドトラックと組み合わせる機能しかないわけだ。ただ、オーディオソフトならではの多彩なサウンドエフェクトをムービーのサウンドトラックに適用でき、かなり遊べる。例えば、マルチトラックのサウンドを用意し、プラグインから「バンドル」を選んで音像が左から右に移るような効果をつけたり、フェード・イン/アウトをつけることが可能だ。簡単な操作で、かなり本格的なムービー編集(サウンドトラックだけだが)を楽しむことができるだろう。

あくまでオーディオ編集がメイン

 マルチメディア編集の機能を持ってはいるとはいえ、やはり本製品の目的とする機能はオーディオ編集だ。そこで気になったことをいくつか挙げておきたい。
 まず、トラックそれぞれはシングルチャンネルだがマルチトラックを扱える。しかし、トラックの追加や削除、挿入などを“Ctrl+V”のようなショートカットでできない点が困るところだ。トラック単位でのすべての作業がマウス操作を基本としているため、キーボードとマウスを同時に使って効率よく作品を仕上げることができない。視界の中に展開される情報が整理されていて見やすいだけに、パワーユーザーは不満を感じるだろう。次期バージョンでは、ぜひ操作体系を見直してブラッシュアップすることを期待したい。

DigiOnSound2/DigiOnSound Expressの主なスペック
価格 4万2000円(アカデミック価格1万8000円)/9800円(Express)
開発元 デジオン
発売元 ジャストシステム
対応OS Windows 98/Me/NT 4.0+SP4以上/2000/XP
HDD 100MB以上
問い合わせ先 デジオン インフォメーションセンター
092-833-6279
ジャストシステム インフォメーションセンター
03-5412-3939/06-6886-9300
URL http://www.digion.com/

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