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Google、日本語サイトをリニューアルし、イメージサーチやツールバーサービスをスタート

2001年10月29日 18時56分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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インターネット検索エンジン“Googel”を運営する米Google社は29日、日本語向けの新検索機能“Google Toolbar”と“Googleイメージサーチ”を発表した。これに伴い、本日より日本語検索サイト(http://www.google.co.jp/)のトップページがリニューアルし、タグ付きの新インターフェースとなっている。

Googleトップページ
Google日本語サイトのトップページ。タグ付きとなったが相変わらずシンプルなインターフェースだ

“Google Toolbar”は、専用サイトから無償ダウンロードできるウェブブラウザー用プラグインソフト。Google Toolbarをインストールすると、既存のウェブブラウザーにGoogle用のツールバーが追加され、一般のウェブサイトを表示したままGoogleの検索機能を利用できる。

ツールバー
“Google Toolbar”

ツールバーには、検索ツールのほか、検索後にサイト上の検索キーワードをハイライト表示できる“ハイライト”や、同社のPageRank技術により閲覧しているサイトの重要度ランキングを表示できる“ランキング”といったツールが用意されている。

Google Toolbarの対応OSは、Windows 95/98/Me/NT4.0/2000/XP。対応ウェブブラウザーはInternet Explorer 5.0以上。

Googleイメージサーチは、サイト上にある画像ファイル(GIF/JPEG形式)の検索が行なえる機能。イメージサーチボックスに検索したい画像のキーワードを入力すると、そのキーワードに関連した画像ファイルを20点ずつサムネイル表示できる。本日よりβ版の提供が開始される。

イメージサーチ“Googleイメージサーチ”

サムネイル表示された画像の下には、GIF/JPEGの種別表示、画像サイズ(幅×高さ)、データ容量、画像のあるサイトのURL、ファイル名といった画像の情報も表示される。なお、検索する際に、あらかじめ画像サイズや画像カラー(カラー/モノクロ)を設定することも可能。

サムネイル表示された画像の中から任意の画像をクリックすると、その画像があるURLにジャンプし、フレーム形式で上画面に画像を実寸大表示し、下画面には画像やテキストを含むサイト自体を表示する。

新機能追加に伴い、日本語検索サイトのトップページにはタグ付きの新インターフェースが採用された。タグには、従来通りのキーワード検索が行なえる“ウェブ全体”、Googleイメージサーチ用の“イメージ”、ニュースグループ検索が可能な“グループ”、カテゴリー別検索が可能な“ディレクトリ”が用意されている。

このタグ付きインターフェースにより、ひとつのキーワードをサーチボックスに入力すると、各検索機能に反映されるようになっている。例えばイメージサーチで“夜景”と検索した後、そのまま“ウェブ全体”タグをクリックすると、“夜景”という言葉が表記されているウェブサイトの検索結果が表示される。

なお同社は、企業向けに、企業サイト内の検索が行なえるサイトサーチの提供も行なっており、さまざまな企業とのパートナーシップを積極的に進めている。国内企業では日本電気(株)やソニー(株)などが、サイト検索にGoogleを採用している。

同社は今後、Googleでサポートするコンテンツの種類を拡大するという。現在GoogleではHTMLファイル、画像ファイル、PDFファイルの検索が可能だが、数週間以内に新たにMicrosoft Word/Excel/PowerPointファイルの検索も可能にするとしている。

また、現在GoogleはパソコンのほかiモードやPDAからの検索が可能だが、双方向インタラクティブTVなど今後登場する新たなデバイスにも対応するという。さらに、世界中の人が利用できるよう、各国地域への対応を図るとしている。

技術研究については、同社は現在BMW社とパートナーシップを組み、自動車向けの音声ウェブ検索技術の開発を行なっているという。これは先述の対応デバイスを増やすプロジェクトのひとつでもあり、同社は今後も技術研究に力を入れていきたいとしている。

さらに同社は、トレンド調査の一環として、Googleでどのようなキーワードが検索されているかを調査/分析する“Google Zeitgeist”も進めている。

参考までに、9月15日~10月15日の期間に日本語検索サイトで多く利用された事柄のベスト10は、1位:メル友 完全無料、2位:壁紙、3位:2ch、4位:占い、5位:窓の杜、6位:yahoo、7位:浜崎あゆみ、8位:タウンページ、9位:狂牛病、10位:着メロ。

同期間にiモードで多く利用された事柄ベスト10は、1位:着メロ、2位:出会い、3位:2ちゃんねる、4位:待ち受け画面、5位:メル友、6位:占い、7位:チェーンメール、8位:ヤフー、9位:チャット、10位:浜崎あゆみ。

本日都内で行なわれた説明会で、同社テクノロジー担当ディレクターのCraig Silverstein(クレイグ・シルバースタイン)氏は、「Googleは現在ワールドワイドで1日1億2000万サーチ。英語版は3週間前に新しいインターフェースとなったが、ユーザーの反応はよく、トラフィック量が格段に上がった。企業とのパートナーシップは現在30ヵ国/130社以上と展開しており、今後も拡大するつもりだ」としている。

シルバースタイン氏
同社テクノロジー担当ディレクターのCraig Silverstein氏

なお同社は日本オフィスを設置し、現在法人化に向けて準備を行なっている。早ければ年内にも法人設立を正式発表する見込みという。

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