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沖電気、ネットユーザーが翻訳精度を向上させるウェブサイト型機械翻訳システムを開発

2001年09月18日 16時20分更新

文● 編集部

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沖電気工業(株)は18日、ネットユーザーの協調作業により翻訳精度を向上させるウェブサイト型の機械翻訳システムを開発し、今週スペインで開催される“MT Summit VIII(機械翻訳サミットVIII)”に論文を発表すると発表した。これに合わせて、同日から翻訳ポータルサイト“訳してねっと”のデモ実演をインターネット上で公開する。今後もトップページで開発状況を順次公開していくとともに、同システムの検証と精度向上のため、大学などの限定ユーザーによる実験を行なっていく。

“訳してねっと”
“訳してねっと”

今回開発した機械翻訳システムでは、辞書の作成・管理を翻訳する分野単位に行ない、その分野に精通したユーザーが辞書登録することで、それぞれの分野において精度の高い辞書の作成を可能にする。訳語のない用語を公開し、ほかのユーザーに辞書登録してもらうなど、辞書と翻訳結果を各分野のメンバー同士で共有・修正・発信でき、ユーザーが協力して翻訳精度を向上していける。翻訳機能は、URL翻訳、テキスト翻訳、ファイル翻訳の3種類。翻訳エンジンは、100パーセントJavaで記述されており、部品として再利用が可能。翻訳方式としてパターンベース方式を採用しているため、各分野に特有の言い回しなどの対訳表現も翻訳パターンとして登録できる。なお、各翻訳分野の管理は、その分野を作成したユーザーまたは参加メンバーによって行なうことになる。

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