このページの本文へ

HMV渋谷でテルミンミニコンサートが開催

2001年08月10日 21時36分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

HMVジャパン(株)は、映画『テルミン』の公開を記念し7月20日よりHMV渋谷にて“テルミンプロモーション”を展開しているが、その一環として10日、世界的なテルミン演奏者である竹内正実氏によるテルミンミニコンサートを開催した。スペシャルゲストは、数年前テルミンを購入、独学で演奏法を習得したというアーティストの高野寛さん。

テルミンこれが世界最古の電子楽器『テルミン』だ! 垂直と水平にそれぞれ伸びている2本のアンテナの周りに電磁場が形成されており、アンテナに手を近づけたり遠ざけたりして電磁場を干渉することで音が出る

テルミンは、'20年にロシアの物理学者でチェロの名手だったレフ・セルゲイヴィッチ・テルミン(Lev Sergeevich Termen)博士によって発明、'21年に発表された世界最古の電子楽器。楽器に直接触れず、空間にかざした両手の動きによって演奏する。

楽器に備え付けられた2本のアンテナの周囲には微弱な電磁場が形成されており、演奏者が手を近づけたり遠ざけたりすることで電磁場を干渉、手とアンテナの間の静電容量が変化し、これが楽器内部の発振器に作用して音高や音量の変化を導き出す。

右手を垂直アンテナに近づけると音高が上昇し、遠ざけると下降する。左手を水平アンテナから遠ざけると音量が増し、近づけると小さくなる。この両手の動作のコンビネーションによって演奏する。単音楽器で、発音域は4~7オクターブ。

映画『テルミン』は、帝政ロシア時代から2つの大戦、米ソ冷戦、ソ連崩壊までの激動の歴史に翻弄されながら1世紀近くを生き、発明を繰り返したという“知られざる天才奇人”テルミン博士の生涯を描いたドキュメンタリー映画。明日8月11日より恵比寿ガーデンシネマにてロードショー公開される。

HMV渋谷でのミニコンサートに登場した竹内さんは、「“テルミン”という言葉がこれほど発せられるのは今回が初めてではないでしょうか。映画の公開を機に、際物的扱いではなく、テルミンが豊かな表現のできる楽器であるという評価が定着すると思います」とコメント。

竹内さん
テルミニストの竹内正実さん。テルミン博士のいとこの孫で世界的なテルミン演奏者であるリディア・カヴィナさんに師事。「よく勘で演奏していると言われますが、実はロジカルな思考に基づいて演奏しているのです。まず手の形と音程跳躍を覚え込むことです」という竹内さんに、高野さんは「勉強になります」

また、数年前30万円でテルミンを購入したという高野さんは、「(テルミンは)音と演奏時の姿がいいですね。映画を観てから演奏時のさまざまな手の動きがわかり、スムーズに演奏できるようになりました。映画は予想以上にいい。テルミンという楽器をまったく知らなくてもラブストーリーとして楽しめる」と語った。

高野さん
テルミン演奏中の高野寛さん。「友人のテルミンを触らせてもらったのがきっかけ。これほど自分に向いてる楽器はないと思いました(笑)」
竹内さんと高野さん
当初は、竹内さんと高野さんのテルミンコラボレーションも予定されていたが、リハーサルで互いのテルミンが干渉してしまうことが判明、取り止めとなった。「テルミンは半径2mが電磁場の有効範囲で、その範囲内に入られると干渉し、演奏の邪魔になるんです」(竹内さん)。ちなみに、写真の距離で2つのテルミンの電源を同時に入れると、「ぼえ~」という素晴らしい電子音が会場に響き渡ってしまった

公開初日となる8月11日(土)の9:40と11:20の回の上映前には、恵比寿ガーデンシネマで竹内正実氏によるテルミン生演奏が行なわれる。

なお、HMV渋谷では、オリジナルのミニテルミン『THERE-MINI』(テル・ミニ)を9月上旬より限定発売する。本体カラーはブラックとホワイトの2種類を用意しており、価格は1万9800円。現在HMV渋谷で予約を受け付けている。

THERE-MINI
HMV渋谷で限定発売されるオリジナルのミニテルミン『THERE-MINI』

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

最新記事

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン