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スリーディ.コム、家庭用ゲーム画面を立体映像に変える『3D TV Game Adapter』を発売

2001年08月10日 17時34分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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スリーディ.コム(株)は10日、プレイステーション1/2やNINTENDO 64、ドリームキャスト、さらにはXboxなど、既存製品のほか、今後発売される製品を含むすべての家庭用ゲーム機に対応した3D変換器『3D TV Game Adapter』を9月1日に発売すると発表した。価格は3万9800円。

アダプタ本体
プレイステーション2の上に置かれている小型の黒いボックスが『3D TV Game Adapter』の本体

『3D TV Game Adapter』は、同社が昨年4月に発売した2D映像を3Dに変換するコンバーター『3D Box Super』を改良し、TVゲームに特化させたもの。

人間が立体を認識する左右の目の視差を利用した“シャッター方式”立体映像技術を採用しており、ゲームソフトの映像(ビデオ信号)を視差のある2画面に変換してTV画面上に表示し、専用のメガネ『液晶シャッター眼鏡』で映像を左右交互に高速度で映し出すことで、擬似的に視差のある立体映像を作り出す仕組みとなっている。

変換時には、輝度や色の濃淡レベルの表示角度などさまざまなデジタル処理を行ない、本物の立体に近い映像を実現している。特に設計段階から3D視差成分がポリゴンとして含まれている3DCGゲームは、『3D TV Game Adapter』をゲーム機に接続して疑似視差を作り出すと立体視効果がさらに強まり、迫力ある立体映像が楽しめるという。

本体背面
『3D TV Game Adapter』の本体背面。ビデオ入出力端子や電源スイッチを備えている
専用眼鏡
専用メガネ『液晶シャッター眼鏡』

なお、『3D TV Game Adapter』はTVゲームに特化した製品となっているが、DVDタイトルなどビデオ信号による映像であれば、同じように立体視効果が得られるという。

『3D TV Game Adapter』のインターフェースはビデオ入出力のみとシンプルで、DEPTHボリュームで立体度の調整を、L/Rスイッチで左右の視覚切り替えを行なえる。本体サイズは幅120×奥行き184×高さ45mm、重量は610g。専用メガネ『液晶シャッター眼鏡』が付属する。

なお、『液晶シャッター眼鏡』はオプションとして単体発売も行なう。価格は3800円。これにより複数人でひとつのゲーム画面を楽しめる。

デモプレイ
『3D TV Game Adapter』をPS2とTVに接続すると、ゲーム映像が視差のある2画面に変換されてTV画面に表示される。『液晶シャッター眼鏡』をかけてプレイすれば立体映像でのゲームが楽しめる
外越社長
同社代表取締役社長の外越久丈氏は「3D画面でTVゲームを遊んでもらうための2D/3Dコンバーターを開発した。ソフト開発会社と協力することで、より3Dに適した映像を作れるだろう」としている

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