【OAシステムプラザ V-NEXT】
さて、まずはそのアメ横ビルから。現在アメ横ビルは“第一”“第二”の2つがある。“第一アメ横”が成功した余勢を駆って“第二アメ横”も建てられたようだが、やはりまずは元祖の第一アメ横に行ってみたい。
さてこの第一アメ横。上前津駅から南大津通りを北へ歩けば5分もしないうちに見つかるビルは、いきなり入り口にPCショップとネクタイ店が並んでいたりして実に大須らしい。そんなビルに入ってすぐのところにあるのがアキバでもお馴染みのOAシステムプラザだ。通路を挟んで片方にはノートPCなどを中心とした本体系のコーナーがあり、反対側にはパーツ売り場「OAシステムプラザ V-NEXT」(以下V-NEXT)がある。
OAシステムプラザ アメ横店。さりげなく貼られている「リブレット始めました」というポップがいい |
こちらがV-NEXT。いかにもパーツショップといた雰囲気だ |
V-NEXTは限られたスペースの中で、商品の種類を絞り込むことでほぼすべてのパーツを販売しているのが印象的なショップだ。たとえばCPUなら、現在はIntel系のみの取り扱い。「昔はAMDも扱っていたんですけどね。今後、AMD系をまた取り扱う予定もあります。やるからには大須最安値を狙ってみたい」というのは店員の安藤氏だが、彼は“大須に安藤あり”と言えるほどの、強烈なキャラクターの持ち主なのである。
“マシンガン安藤”(勝手に命名)こと安藤氏。カメラを向けた途端にこの表情をしてくれるあたりタダモノではない |
安藤氏は非常に腰の低い、接客のプロといった印象を受ける店員さん。ただし、その低姿勢からは想像できないマシンガントークの持ち主で、1を聞くと256くらい返してくれるナイスガイだ。たとえば「最近はアメ横のマニア度が下がってきたんですよ」とのところで昔はどうだったのかを尋ねると、「いわゆる電子パーツとかジャンクショップばかりだったんですよ。『これに使う抵抗だったらそれ買ってきやー、こっちの抵抗はあの店で買ってきやー』みたいな光景がそこかしこで見られました。もちろんアヤシげなPCのショップもあって。私も中学時代はよくFD持ってPCショップを巡り歩いてましたねー」。なんというかこう、会話の節々で“もうこれ以上は書けない”といったところまで切り込んでくれる愉快な人である。「安藤さんとの会話を楽しみに、わざわざ来る常連も多い」(時丸氏)とのことだが、納得。
店内を見回していると、さりげなく置いてあった“金粉ショー”なるナゾのCD-Rを発見。「門前町ということもあって、大須ではしょっちゅう祭りがあるんですよ」という安藤氏によれば、これはそのようすをデジカメで撮影して、プリンタの印刷見本にしたものだとか。ちなみに正月にも祭りがあるため、大須の商店街は元旦から営業。「元旦はみんな酔っぱらって営業してますよー。でもツクモさんは酔ってませんね。そういうところ厳しいのかも」。……必ず最後にひとこと付け加えてくれるサービス精神がたまらない。
限られたスペースにも関わらず、どーんと置いてあるAcer/AOpenグッズやAbitグッズ。このあたりからも安藤氏の人柄がしのばれる(?) |
Abit人形に付けられていた張り紙には「カップルでAbitな方へ」 |
イベントで配られることはあっても、販売されているとなると結構レアなAcerバッグも発見。100円なり |
アキバでは見つけるのが難しくなってきているcC0ステッピングコア版PentiumIIIの在庫告知。大須でもここ数週間で一気にcD0化が起こっていた |