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パーソナルメディア、漢字字体の典拠『康煕字典』を『超漢字3』用の電子辞書として発売

2001年07月06日 18時55分更新

文● 編集部

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パーソナルメディア(株)は6日、多漢字BTRON仕様OS『超漢字3』で動作する電子辞書ソフトウェア『超漢字康煕字典』(ちょうかんじこうきじてん)を9月下旬に発売すると発表した。

2000年12月に国語審議会は、常用漢字表以外の漢字の字体は、基本的に康煕字典体とすると答申した。同答申によると、明治以来の漢字の活字は、『康煕字典』の正字体の字形を典拠としてきたという。

『超漢字康煕字典』
『超漢字康煕字典』

『超漢字康煕字典』では、康煕字典の各ページを画像イメージとして表示するだけでなく、超漢字3の文字検索機能により、漢字の構成部品(ヘン/ツクリ)や読み、画数、異体字、関連字などから検索でき、検索された漢字が親字として掲載されている康煕字典の該当ページを表示できる。さらに、康煕字典に含まれるすべての漢字に対応するアウトラインフォント(GT書体)を収録し、これらの漢字を超漢字3上のワープロソフトやデータベースソフトなどのアプリケーションで使用できる。

同製品に収録している康煕字典の画像イメージは、日本に数冊しか存在しないというオリジナルの版本『内府本』(ないふぼん)(東京大学東洋文化研究所蔵)と、日本翻刻の初版である『安永本』(あんえいぼん)の2種類で、同時に表示させ比較することも可能。制作にあたって国語学の山口明穗東京大学名誉教授・中央大学教授が監修した。

予定価格は、『超漢字康煕字典/標準版』が2万5000円で、原書の精緻な画像をより高い解像度で再現できる『超漢字康煕字典/高精度版』が9万8000円となる。両製品ともに、同社のホームページから直販する予定。

なお、同製品は、日本学術振興会の未来開拓学術研究推進事業“マルチメディア通信システムにおける多国語処理の研究”プロジェクトからライセンスを受けている。

康煕字典は、中国の清(しん)の時代に編纂された漢字の辞典。清朝の第四代皇帝である康煕帝の命により、学者30人が5年の歳月をかけて歴代の辞書を元に集大成したもので、1716年に完成した。オリジナルは木版によって印刷されており、全40巻に親字として漢字4万7035字を収録。これらの漢字が、214の部首に分けられ、画数順に記載されている。清朝宮廷内の内務府で発行されたオリジナルが『内府本』で、『武英殿本』(ぶえいでんぽん)ともいう。それ以降、中国国内だけでも各種の版が発行されているが、日本でも翻刻され、江戸安永年間に『日本翻刻康煕字典(安永本)』(1780年)が発行された。内府本を元にカタカナによる漢字の読みを加え、訓点と送り仮名を振って木版を起こし、いわゆる漢文の形にして日本人でも読み易いようにしている。その後も、江戸から明治期にわたり各種の版が発行され利用されてきたという。

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