「LDR-214F」 |
ついにDVD-RWドライブの単体販売がアキバで始まった。第1弾として店頭に並んだのはロジテック製「LDR-214F」。ソニー“VAIO”シリーズの一部機種向け周辺機器としてDVD-RWドライブの販売はすでに始まっているが、PC/AT互換機汎用のデバイスとして販売されるのはこれがはじめてとなる。
LDR-214Fはパイオニア製のドライブを採用した外付け機器。4.7GBのDVD-R/RWメディアに対応するほかCD-R/RWもサポートする汎用性の高さが特徴だ。なんと言っても注目すべきは、LDR-214Fで作成したDVD-Videoを、PCはおろか、民生用のDVDプレーヤやプレイステーション2でも再生できる点だろう。すでにロジテックのサイトでは動作確認済み機器として16社、合計数十種類の製品がリストアップされている(ただし、動作を保証するものではない)。
対応OSはWindows 98SE/Me/2000。インターフェイスにIEEE1394を採用しているため、購入すれば誰でもDVD-Videoを作成できる…わけではないが、一般市場向けにDVD-RWドライブが登場してきた意義は決して小さくない。
なお、気になる書き込み/書き換え/読み出し性能は以下のとおり。
- DVD-R書き込み2倍速(2770KB/秒)
- DVD-RW書き換え等速(1385KB/秒)
- DVD読み出し4倍速
- CD-R書き込み8倍速
- CD-RW書き換え4倍速
- CD読み出し24倍速
書き込み/編集ソフトのほか、DVD再生ソフト「PowerDVD VR-X」やCD-TEXT対応CDプレーヤソフトなども付属する |
パッケージにはDVDライティングソフト「WinCDR 6.0 DVD Extention」のほか、ソフトMPEG2エンコーダ「Aplixエンコーダ for DVD」、DVDオーサリングソフト「DVD it! LE 2.3」、DVD-R/RW対応版CD-RWライティングソフト「WinCDR 6.0 DVD Extention」、DVD-R/RW対応版パケットライティングソフト「PacketMan」を同梱。ロジテックのサイトにはこれらのソフトを使ってDVD-Videoを作成する手順が紹介されており、初心者でも困ることはないだろう。
価格はクレバリー1号店、クレバリー3号店で9万9800円と決して安くはないが、テレビキャプチャブームに乗ってMPEG2録画した番組がHDDから溢れそうな人や、DVカメラで撮影した映像をディスクで保存したいという人にとっては見逃せない製品と言える。
なお、今週はこのほかエスティトレードからもパイオニア製ドライブを採用したATAPI接続機器が登場する予定。こちらは週末にかけて、9万円程度でデビューするようだ。IEEE1394コネクタを持たない多くのユーザーにとっては、こちらが本命かもしれない。
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