富士通(株)は13日、色付き罫線も認識できる日本語活字OCRソフトウェア『表OCR for Excel V3.0』と『文書OCR for Word V3.0』を開発したと発表した。同社と富士通ミドルウェア(株)が同日付けで販売を開始する。店頭販売は7月13日に開始する。価格はともに1万2800円。
『表OCR for Excel V3.0』(左)と『文書OCR for Word V3.0』(右) |
『表OCR for Excel V3.0』と『文書OCR for Word V3.0』は、同社と(株)富士通インフォソフトテクノロジと共同開発した製品で、マイクロソフトの表計算ソフト『Excel』あるいはワープロソフト『Word』と組み合わせて利用する専用OCRソフト。(株)富士通研究所が開発した、色付きの表から文字が存在する矩形領域“カラーセル”を高精度で抽出する機能を持つ“カラー表認識エンジン”を搭載し、薄い緑色や赤色で印刷された罫線も正確に認識できるという。そのほか、操作のタイミングに合わせて次の操作をアドバイスする操作ガイド機能や、パソコンの画面に表示したPDFファイルの表などを取り込んで認識させられる機能を搭載した。
基本機能では、TWAIN対応スキャナーによるフルカラー(150~200dpi)入力や画面からの直接入力に対応したほか、イメージ編集機能では傾き補正などにも対応。JIS第二水準の漢字にも対応。読み上げ機能も搭載する。対応OSは、Windows 95/98/Me/NT 4.0/2000。対応アプリケーションは、『表OCR for Excel V3.0』がExcel 97/2000/2002、『文書OCR for Word V3.0』がWord 97/98/2000/2002。