メモリ価格が下げ止まらない。5月上旬から急落の始まった相場は当初円高によるものだと思われていたが、最近は円高をはるかに上回るペースで値が下がっている。特に印象的なのはDDR SDRAM。PC2100 256MB(CL=2/2.5)は初めて1万円を割り込んだ。しかも「さらに下がる気配がある」(複数ショップ)というのだから驚くほかない。また、SDRAM/RDRAMも順調(?)に値下がっており、PC133 SDRAM 256MB(CL=3)は6000円割れ。PC133 SDRAM 128MB(CL=3)に至っては2000円台の値札が珍しくなくなりつつある。
今回の全面安には、どうやら大手メモリチップメーカーが関係しているようだ。入荷担当者の間で囁かれる噂によれば、某メーカーがOEMに対してチップの大放出を行っているのが主要因のひとつであるもよう。実際、今週に入ってそのメーカーのチップを搭載したメモリが各店でよく見られるようになっており、どうやらこのメーカー製チップに引きずられるようにメモリの市場価格が下落したものと思われる。