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シャープ、1ビットデジタルアンプ技術を搭載したオーディオシステムを発表

2001年05月25日 18時44分更新

文● 編集部 今井睦俊

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シャープ(株)は25日、24日に発表した1ビットデジタルアンプ技術を搭載したオーディオシステム『Auvi excellence(アウビィ エクセレンス)シリーズ』の記者説明会を都内で開催した。今回発表した製品は、『SD-SG11』、『SD-SG11JV』、『SD-SG11EV』の3機種で、同JV/EVが限定生産モデルとなっている。販売開始時期と価格は、SD-SG11が6月1日で12万円、同JVが6月25日で17万2000円、同EVが6月1日で30万円。

記者発表会には、同社のAVシステム事業本部の藤本典之副本部長、オーディオ事業部の沢ノ井誠事業部長、益田安夫副事業部長、黒田隆副事業部長が出席した。

藤本典之副本部長
冒頭で挨拶を行なった同社のAVシステム事業本部の藤本典之副本部長
『SD-SG11』本体と米JBL社製スピーカーをセットにした『SD-SG11JV』
『SD-SG11』本体と米JBL社製スピーカーをセットにした『SD-SG11JV』
独ELAC社製スピーカーをセットにした『SD-SG11EV』
独ELAC社製スピーカーをセットにした『SD-SG11EV』

同製品は、1ビットデジタルアンプ技術を搭載したオーディオシステム。1ビットデジタルアンプ技術は、CD規格の64倍に当たる毎秒約280万回のサンプリングを行ない、1ビット信号の状態で伝送/増幅を行なうというもの。1ビット信号方式は、信号の変化量を連続的にデジタル化。従来のマルチビット信号方式に比べ、情報の間引きや推量補完がないため、原音に近い状態で再生できるとしている。また、1ビット信号処理を行なう“1チップΔΣ(デルタシグマ)変調LSI”を内蔵し、システムの省スペース/省電力化を図ったという。さらに、アンプ部とトランス電源部を別ユニットとして分離独立させることで、ノイズや歪みを低減したとしている。

説明用のスライド
説明用のスライド。1ビットのデジタル信号のまま入力から出力まで処理するため、音質劣化が少ないという

3機種のうち、SD-SG11が本体部のみで、同JV/EVは他社製スピーカーとのセット。同JV/EVのスピーカーは、同製品用のオリジナル仕様となっており、同JVが米JBL社の『L88M』を、同EVが独ELAC社の『CL310JET AUDIO EDITION』をベースにしている。本体部は、MD/CDプレイヤーのほかに、チューナーと時計/タイマーを内蔵し、リモコンが付属する。80分のMDに最長320分のステレオ録音が可能な“MDステレオ長時間録音・再生(MDLP)回路”や、CDからMDへの“倍速録音機能”を搭載した。アンプの最大出力は25W+25Wで、消費電力は60W。筐体は、アンプ/電源部とプレイヤー部が分離。サイズと重量は、前者が幅318×奥行き93×高さ210mmで約3.7kg、後者が幅160×奥行き153×高さ210mmで約3.7kg。同社では、今後、1ビットデジタルアンプ技術をオーディオコンポの全ラインアップで展開するほか、ホームシアターシステムにも応用するとしている。

記者説明会で行なったSD-SG11JVのデモ
記者説明会でデモを行なったSD-SG11JV。オーバーサンプリングすることで、“音の解像度”を増し、より自然に近い音を再現できるとしている

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