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COOLSCAN IV ED/SUPER COOLSCAN 4000 ED

COOLSCAN IV ED/SUPER COOLSCAN 4000 ED

2001年03月24日 04時39分更新

文● 行正

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COOLSCAN IV ED/SUPER COOLSCAN 4000 ED

(株)ニコン

9万8000円/19万8000円

ニコンの「COOLSCAN IV ED」「SUPER COOLSCAN 4000 ED」は、35mm/APSフィルムに対応したフィルムスキャナだ。解像力で定評のあるEDレンズを搭載し、赤外光を利用した自動ゴミ&キズ補正機能を搭載するなどの高機能を持つ。

高機能かつ多様なフィルムに対応

フィルムアダプタはフロントパネルを下にスライドさせると現れる孔に装着する。

 COOLSCAN IV ED/SUPER COOLSCAN 4000 EDは、35mm/APSに対応するフィルムスキャナであり、解像度やインターフェイスが異なるものの、基本設計はほぼ共通する。
 基本仕様は、IV EDが光学解像度2900dpi、階調表現力は入力12bit/出力16bit、インターフェイスはUSBを採用する。4000 EDは、光学解像度4000dpi、階調表現力は入力14bit/出力16bit、インターフェイスはIEEE1394を採用し、PCIバス用インターフェイスカードが付属する。
 光学系には専用設計の「スキャナニッコールED」レンズ(EDレンズ 3 枚を含む4 群7枚構成)を採用し、ライトにはウォームアップ時間が不要なLED光源が搭載されている。
 「Digital ICE3」と呼ばれる3種類のフィルム補正機能が備わっているのが大きな特徴だ。その機能には、可視光線に加えて赤外線でスキャンすることによりフィルム面のゴミやキズを検出して自動的に補正する「Digital ICE」、経年劣化などで退色したフィルムを鮮やかな色に自動補正する「Digital ROC」、高感度フィルムや増感フィルムなどで撮影すると顕著になる人肌などのざらつきを抑えて滑らかな画像にする「Digital GEM」がある。なお、Digital ICEは、キヤノンのフラットベッドスキャナ「CanoScan D2400UF」の自動ゴミ&キズ補正機能と原理的/機能的に同一だ。
 両機種とも対応するフィルムは35mmおよびAPSで、標準では35mmフィルムのストリップ(6枚)とスライドマウント用のアダプタが付属する。APSフィルムにはオプションのアダプタが必要で、「APSフィルムフィーダ」は2万2000円、「APSストリップフィルムホルダ」は2500円となっている。



両機種ともストリップフィルムホルダ(右)とスライドマウントホルダ(中央)とフィルムホルダ(左)が付属する。

 本体はシンプルな箱型デザインで、縦置き/横置きが可能だ。フロントパネルの黒い部分をスライドさせると四角いスロットが現れる。このスロットに各種フィルムアダプタを装着し、スキャンするフィルムはアダプタの挿入孔に差し込むというしくみだ。



ストリップフィルムホルダを装着すると、前面に約6cmとびだす格好となる。さらにフィルムを差し込むために10cm程度は余裕をとっておきたい。

 35mmストリップフィルムの場合、本体に装着したアダプタにフィルムを軽く差し込むと、自動的に1コマ目のスキャン位置までフィードされる。35mmスライドマウントフィルムの場合もアダプタにスライドを差し込むだけと、使い方は非常にシンプルだ。
 フィルムが1コマずつ切られている場合や、強くカールしている場合、パーフォレーション(フィル両脇の孔)が欠けている場合などはストリップフィルムとして正確にフィードできない。こういった場合は、標準で付属するフィルムホルダに挟んでスライドマウント用アダプタに差し込むことで読み込めるが、読み込みは1コマ単位となる。



スライドマウントホルダは本体前面に収まるデザイン。当然ながら1枚ずつ差し込む方式となる。

 なお、これらのフィルムアダプタなどの構造はIV EDと4000 ED共通だが、4000 EDのみオプションのロールフィルムアダプタ「SA-30」(6万円)やスライドフィーダ「SF-200(S)」(5万円)、メディカルホルダ「FH-G1」(3万5000円)を装着できる。SA-30を装着すると最大40コマの長いストリップフィルムを、SF-200(S)を装着すると最大50枚のスライドを、FH-G1を利用するとプレパラートをスキャンすることができる。



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