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CanoScan FS4000US

CanoScan FS4000US

2001年08月14日 18時57分更新

文● 山崎

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CanoScan FS4000US

キヤノン販売

9万8000円

透過原稿(ポジ/ネガフィルム)にも対応するフラットベッドスキャナの低価格が進み、フィルムスキャナにはいっそうの高解像度化、高画質化が求められている。35mm(135)/APS(IX240)フィルムに対応するキヤノンの「CanoScan FS4000US」(以下FS4000US)は、最高4000dpiの高解像度の取り込みに加え、ゴミ傷除去機能も搭載するなど、10万円を切る低価格ながらワンランク上の製品に匹敵する機能を装備したフィルムスキャナだ。

高画質化のためのスペックを満載

USB1.1とSCSI-2のデュアルインターフェイスを搭載し、幅広いユーザー環境に対応できる。SCSIインターフェイスはハーフピッチ50ピンの端子を2つ装備しておりSCSI機器のデイジーチェーンも可能。
 FS4000USは、フラットベッドスキャナの画質では満足できないユーザーをターゲットとするフィルム専用スキャナだ。最高4000dpiの光学解像度を実現し、14bitA/Dコンバータを搭載することで、高精細で階調性の豊かな画像の取り込みを可能としている。さらに光源には、従来機種「CanoScan FS2710」のキセノンランプに比べて約5倍の輝度を持つ冷陰極線管を採用するとともに、電子シャッタを装備し、RGBの各色ごとに最適な露光量を調整するなど、高画質化を実現する機能が盛り込まれている。

 インターフェイスはUSB1.1とSCSI-2の2種類を搭載。本体底面のスイッチを切り替えることで排他的に利用でき、幅広い環境に対応可能だ。

 また、赤外光を利用したフィルム上のゴミ&キズ除去機能「FARE(Film Automatic Retouching and Enhancement)」の搭載はユーザービリティに大きく貢献している。これは、まず赤外光によるスキャンを行うことでフィルム上のゴミとキズの位置を検出し、次に白色光で実際にスキャンを行った後で画像処理によりゴミとキズを除去する機能だ。機能的にはニコンやミノルタのスキャナに搭載されている「Digital ICE」によるゴミ&キズ除去と同じものであり、フィルム上にホコリが載っていても多少なら気にすることなく綺麗なスキャン画像が得られる。後からフォトレタッチソフトで手作業で処理する手間もかからず、ゴミ&キズ除去による不自然さもほとんど気にならない。現在のフィルムスキャナには必須の機能と言って過言ではないだろう。



底面にはSCSIとUSBのどちらを使用するかを切り換えるスイッチと、SCSI ID設定用のロータリースイッチが並ぶ。

 画像の取り込みを行うドライバソフト「FilmGet FS」は、Windows版はTWAINドライバとして、Macintosh版はフォトレタッチソフトのプラグインとして動作する。今回はWindows版でレビューを行ったが、どちらも機能的にはほぼ同一となっている。



FS4000USではスライドマウントだけでなくスリーブもホルダにセットして取り込みを行う。スリーブをそのまま取り込めるニコンのCOOLSCANシリーズのほうが手軽だが、フィルムを送るためのローラーが直接フィルムに接するのを嫌うならFS4000USがお勧めだ。ただしホルダを装着するためにスキャナ本体の手前に35cm程度の空間が必要。
 スキャン可能なフィルムは35mmスリーブ、35mmスライドマウント、APSフィルムカートリッジの3種類に対応し、それぞれ標準で付属する専用ホルダに装着してから本体にセットする。スリーブは最大6コマ、35mmスライドマウントは最大4コマ、APSフィルムカートリッジは最大40コマまでの連続スキャンが可能であり、それぞれのコマごとに解像度や色調整を変更した状態で取り込みが行える。大量のコマを最適な状態でスキャンする必要のある場合に非常に便利だ。



FS4000USにはAPSフィルムホルダも標準で付属し、最大40コマの連続読み取りが可能だ。35mmフィルムだけでなくAPSフィルムも利用するユーザーにとってFS4000USは非常に利用価値が高い。
 画像の調整機能はヒストグラム、トーンカーブ、ブライトネス/コントラスト、カラーバランスを備えており、さらにマニュアルでのフォーカスや露光量の調整も可能となっている。プレビュー画像は実際のスキャン画像に比べて少し暗めに表示される傾向があるが、表示サイズが大きく(メインウィンドウを1024×768ドットでフル画面表示したときに705×480ドット程度)、画像調整がリアルタイムで反映されるので、満足の行くスキャン結果を得ることができる。



TWAINドライバソフト「FilmGet FS」のメインウィンドウ。画像調整やスキャン設定部分のインターフェイスがシンプルにまとめられているのに対し、プレビューウィンドウが大きく取られているのが特徴。
 FilmGet FSで便利なのが、スキャン画像の使用目的に応じて解像度や出力サイズを自動設定してくれる機能だ。ユーザーが自分で選択領域に対する出力サイズを考えながら解像度を決定する「ファイルに保存」モード以外に、「文書プリンタFAXに出力」「ディスプレイに表示」「写真サイズ」の3つのモードが用意されている。これらは出力解像度(Pixel単位)や出力サイズを指定するだけで範囲選択した領域を最適な解像度でスキャンしてくれる。例えば写真サイズモードなら、「キャビネ」や「六切」といった出力したいサイズを選択し、出力先のプリンタの解像度を指定するだけでスキャン解像度が自動設定されるという具合だ。1024×768ドット表示の画面にぴったりの壁紙用画像や、1200dpiのプリンタでA4用紙にぴったり印刷できる画像などを、何も考えずにソフトにお任せで取り込むことが可能だ。またスキャン領域の選択についても、アスペクト比を自由に変更できる「フリーサイズ」のほかに、アスペクト比を3:2に固定した「Cサイズ」、16:9の「Hサイズ」、3:1の「Pサイズ」という3モードが用意されており、矩形の揃った画像を簡単にスキャンできる。

 そのほかのソフトウェアは、フォトレタッチソフト「Adobe Photoshop LE」、画像管理ソフト「ArcSoft PhotoBase」、アルバム作成ソフト「Canon PhotoRecord」が付属しており、画像の取り込みから加工、管理までこなすことが可能だ。



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