Nvidiaが米国時間6日に発表した新グラフィックチップ(GPU)“GeForce2 MX 200”ならびに“GeForce2 MX 400”を搭載するInnoVISION製ビデオカード「TORNADO GeForce2 MX 200」「TORNADO GeForce2 MX 400」がいくつかのショップに入荷し、販売が始まっている。Nvidiaのニュースリリースでは4月以降に登場するとされていた両製品だが、発表からわずか10日でアキバに現れた計算だ。
GeForce2 MX 200/400は、基本的には“GeForce2 MXファミリの新作”という位置づけのチップ。GeForce2 MXはメモリインターフェイスに64bit SDRAM/128bit SDRAM/64bit DDR SDRAMを選択できるのに対し、GeForce2 MX 200は64bit SDRAMのみに対応。また、GeForce2 MX 400は128bit SDRAM/64bit DDR SDRAMに対応する。従来のGeForce2 MXカードの製品ラインナップが多角的になりすぎたため、徹底的な低価格路線(GeForce2 MX 200)と、バリュー&パフォーマンス路線(GeForce2 MX 400)にラインナップを仕切り直そうという意図なのだろう。GeForce2 MXカードに真正面からぶつかってきたATIの「RADEON VE/LE」に価格とパフォーマンスの両方で迎え撃とうとしているのかもしれない。
なお、現行のGeForce2 MXチップが市場から消えるのか、これまでどおり販売され続けるのかは不明。しかし、現行のGeForce2 MXカードの多くはGeForce2 MX 200と同じ仕様なのを考えると、行く行くはGeForce2 MX 200へ統合されるのではないかと推測される。
TORNADO GeForce2 MX 200のパッケージ |
そういった背景を持つGeForce2 MX 200/400だけに、今回登場となったInnoVISION製の2製品はほとんど従来製品と違いがない。TORNADO GeForce2 MX 200こそ、これまでより小さな新パッケージで廉価感を感じさせているがTORNADO GeForce2 MX 400はパッケージに貼られているシールでしか従来製品との違いを判別できない状態だ。非常に紛らわしいが、名前(型番)で混乱しないようにしたいところ。基本的にはこれまでのGeForce2 MXカードと同じと捉え、実際のスペックで判断してほしい。
ちなみに、16日現在入荷が確認できているショップでは、TORNADO GeForce2 MX 200がAGP版、TORNADO GeForce2 MX 400がPCI版となっており、“200”のPCI版ならびに“400”のAGP版は近日入荷予定となっている。
GeForce2 MX 400搭載である旨を告げるシール。これ以外は、従来のInnoVISION製PCI版GeForce2 MXカードとなんら変わりない |
16日現在の価格情報
TORNADO GeForce2 MX 200 | TORNADO GeForce2 MX 400 | ||
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価格 | ショップ | 価格 | ショップ |
\8,980 | PCiN秋葉原 | \13,300 | PCiN秋葉原 |
\9,800 | クレバリー1号店 クレバリー3号店 高速電脳 |
\13,800 | クレバリー1号店 クレバリー3号店 高速電脳 |
※17日にはコムサテライト3号店でTORNADO GeForce2 MX 400 AGP版の販売を確認した。価格は1万1800円となっている。
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