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インフォマティクス、Webコンテンツ管理ソフト「InStranet 2000日本語版」を発表

2001年02月28日 16時58分更新

文● ASCII24 Business Center 高島茂男

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(株)インフォマティクスは2月28日、InStranet(仏と米に本社を置く)のWebコンテンツ管理ソフト「InStranet 2000日本語版」の出荷を開始した。価格は1000万円程度(4年間の使用許諾とサポート付き)~。

InStranet 2000は、Webで発信したいコンテンツをツリー構造ではなく、多次元XMLデータベースという形で格納する。格納する際にあらかじめ複数の分類(多次元)を指定しておくことで、1クリックで目的のコンテンツを見つけだすことができるとしている。

またこの分類を情報の発信者、閲覧者に適用することにより、だれがどういった文書を発信でき、それをだれが見ることができるのかといったことを指定可能にする。

InStranet画面写真
「InStranet 2000日本語版」。ログインユーザーごとにパーソナライズされた画面を提供する
コンテンツ作成画面
コンテンツを格納するときに、ツリー位置を指定するのではなく、分類を指定するのがポイント。コンボボックス1つ1つが次元を表わしている

発信、管理、パーソナライズを提供

同ソフトは、企業のエクストラネットにおけるWebコンテンツ管理を目的とするソフトだ。すべてJavaで書かれており、「WebSphere」や「WebLogic」などのアプリケーションサーバで動作する。

従業員やパートナー企業のだれもが発信することが可能なように考えらており、情報の発信を認められているユーザーはWebブラウザを利用してWebページを作成できるようになっている。

Webページは、HTMLやXMLの知識を必要とせず、テキストや表、画像、動画、音声などをドラッグ&ドロップする形で作っていく。作成し終わったらそのWebページの分類を指定する。そうすると多次元XMLデータベースに格納され、その分類のコンテンツを見ることを許可されたユーザーが閲覧可能になる。

分類され格納されることで、閲覧者は容易に見たい情報だけにアクセスすることができるパーソナライズを実現できるという。ニーズに応じてコンテンツを選択できるほか、Webサイトのインターフェイス面のカスタマイズすることができ、“自分用”の環境を作り上げることが可能だ。OSは、SolarisなどのUNIXとWindows NT4.0/2000に対応している。


「コンテンツを使用しやすくする仕掛けを仕事にしたかった」

InStranet 2000日本語版の発売にあたって、インフォマティクスとInStranetは、独占的にInStranetの製品をインフォマティクスが販売する提携に合意した。

インフォマティクスは、これまでCADシステムや地理情報システムなどを手がけてきているSIベンダーだ。同社の長島雅則代表取締役社長は、「顧客の目は、プログラムからコンテンツ・データの利用のやりかたに移ってきた。コンテンツを利用しやすくする仕掛けを仕事にしたいと思っていたときにInStranetと出会った」と、きっかけを説明した。

長島氏写真長島雅則代表取締役社長

InStranetは、Business Intelligence(BI)大手のBusinessObjects(仏と米に本社がある)の設立に参加したメンバーらが1999年に興した会社だ。BusinessObjectsと同様、仏と米国に本社を置き、仏で開発を行なっている。同社のInStranet 2000は、主に欧米の大手企業で採用されているという。今回の提携について、同社顧問役員のRicardo Fuchs(リカルド・フックス)氏は、「インフォマティクスのマーケティング力、開発力を評価した」と語った。

今回の提携は、日本での展開を希望するInStranetと、コンテンツ管理関連の仕事を模索していたインフォマティクスの両社の思惑が一致した恰好だ。同製品の販売は、インフォマティクスが直接行なうということだが、将来的には代理店などのパートナー制度で販売することも検討しているという。

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