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アミューズメント・エキスポレポート 第1報

アミューズメント・エキスポレポート 第1報

2001年02月24日 01時12分更新

文● 中村聖司

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 2月23日、幕張メッセにおいてAOU2001アミューズメント・エキスポが開催された(主催:社団法人全日本アミューズメント施設営業者協会連合会)。21世紀最初のAOUで台風の目となったのは、セガを代表するゲームクリエイター鈴木裕率いるAM2事業部が放つ5年ぶりの新作「バーチャファイター4」だ。AOU2001は24日まで開催されている。入場料は大人1500円、子供1000円。

バーチャファイター4雑感

VF4のデモの前に、セガの新作が紹介された。これはインターフェイスにトラックボールを採用した「ダイナミックゴルフ」。

 本日公開された「バーチャファイター4」は、セガブースのメインステージに置かれた大型プロジェクタでのデモ映像のみ。時間にして2~3分ほどの短いものだったが、インパクトは十分だった。まず、主人公アキラをメインに初代から2、3、そして4とグラフィックスの進化を立て続けに見せたあと、いよいよお待ちかねのVF4のデモンストレーションがスタート。順序は明確ではないが、アキラ、パイ、サラ、ジャッキー、カゲ、葵、ウルフ、ジェフリー、リオン、瞬帝といった登場キャラクターたち(鷹嵐はいたかしら?)が、新たなコスチュームに身を包み、目前の獲物にお得意の連続技を叩き込んでいた。新キャラは男女2人とのことで、男性は頭を丸めた少林寺拳法使い、女性キャラは未公開だった。



これはリオン。相変わらずラフな格好だが、おそらく革製であろうコスチュームの質感がもの凄い。

 VF4は、最新の業務用基板「NAOMI2」を採用しており、キャラクターたちの顔の表情やコスチューム、その動き、繰り出す技、動作時の残像などが、前作よりさらにリアルに表現されている。個人的に一番印象に残っている葵を例に、そのリアルさについて言及していこう。彼女はVF4では、なんともいいかねる純白の綿服(現代風の巫女服といった感じ)を着込み、前作の羽織袴という華やかながら少々場違いな雰囲気から一転して、猛修行中の格闘家といった装い。綿服の合わせの部分や袖の鮮やかな紅色が、実にいいアクセントになっている。前作でもお馴染みの散切りふうのストレートヘアは健在で、前作でまとまってゆさゆさ動いていた前髪は、VF4では艶やかにサラサラとなびいていた。戦場は踏みしめられた積雪の上だったが、VF4では雪面の太陽光の反射まで再現しているようで、葵の首筋から顎のあたりにかけてうっすらと明るく、前髪がかぶさった目元付近は薄暗い。唇は綺麗な桜色で、トータル何ポリゴン使っているのか定かではないが、やけにツヤツヤしていた。ついでに付け加えておくと、お得意の関節技をバッキバキに決めていた。葵に関してはこれぐらいだが、ウルフの全身の筋肉が躍動する表現やサラのポニーテールのふりふり具合など、短いデモながら抜群に魅せる数分間といった印象で、グラフィックスに関しては、きっかり5年分の進化を遂げていると断言していい。



夜景の広がる市街でのバトル。手前はジャッキー。画面中央に「THE FIRST BATTLE OF THE 21st CENTURY」の1文が。

 ゲームシステムに関しては、8方向レバー+パンチ、ガード、キックの3ボタン。エスケープキーはなくなった。「ボタンは行動であり、レバーは移動である」という原点に立ち戻るとのことで、デモでもキャラの技の繰り出し方に進化は見られず、3をプレイした人なら、そのまま4で違和感なくプレイできそうだ。
 新要素として、現在、いくつかのアーケードゲームに導入されつつある“磁気カード”を使った「段位システム」を検討中とのこと。詳細は未定だが、インターネットと連携した全国レベルでの段位認定システムや、得点や勝敗数の記録などが行える模様だ。VF4の稼働時期、プレイ料金はともに未定となっている。早くプレイしてみたいところだ。

社団法人全日本アミューズメント施設営業者協会連合会
問い合わせ先 03-3253-5671

(株)CSK総合研究所 AM2事業部公式サイト
http://www.sega-rd2.com/

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