このページの本文へ

日本ユニシスとジャストシステムがCRM分野で提携

2001年02月14日 11時14分更新

文● 編集部 桑本美鈴

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

日本ユニシス(株)は14日、(株)ジャストシステムとeCRM分野で提携し、米カナ・コミュニケーションズ社の電子メール自動処理システム『Kana Response』と、ジャストシステムのナレッジマイニングシステム『ConceptBase』を連携したシステムインテグレーションサービスを20日から提供すると発表した。

『Kana Response』と『ConceptBase』の連携について説明する日本ユニシスEマーケティング部CRM室長の林義博氏

Kana Responseはユーザーからの大量の電子メールやウェブフォームによる問い合わせ内容を管理し、自動返信を行なったりデータベース化してユーザーサポートを支援するシステム。日本ユニシスは2000年3月よりKana Responseの販売を行なっている。

今回の提携により、Kana Responseとドキュメント解析/分類システム『ConceptBase Classifier』とを組み合わせた電子メール分類、およびKana Responseと自然文検索システム『ConceptBase Search』を連携させた受信メールへの回答文作成が可能になる。

Kana Responseは、あらかじめ登録しておいた単語をキーワードにして電子メールの内容を分析、そのキーワードが含まれる文章を検出してカテゴリー分けをしていたが、ConceptBase Classifierの日本語解析機能により、メール内容全体を分析し、内容に関連する文書を関連性の高い順に抽出、分析力が向上するという。また、ConceptBase Searchにより、FAQなどから探し出した結果を回答文へ適用できる。

また、“PC”“パソコン”“パーソナルコンピュータ”といった表現のゆれに対応でき、“概念”による分類も可能となる。例えば、メール内の苦情に関する語句から“クレーム”という概念を認識し、クレームとして分類することが可能という。

価格は、Kana Responseが同時5席使用で1470万円から、CB Classifierが250万円、CB Searchが250万円から(『CB Searchスタンダード200万円』と『アプリケーション開発キット50万円』が含まれる)。なお、CB Searchは席数や検索対象DB(RDB、Notesなど)の内容により追加ライセンスや各ゲートウェイ、支援辞書が追加される。連携サービスは顧客の要件に合わせて見積りする。

今回の提携では、日本ユニシスが製品サービスの販売とユーザーへのインテグレーションを担当、ジャストシステムは日本ユニシスに対しConceptBaseのコンサルテーションを含めた技術協力を行なう。日本ユニシステムはコールセンター向けに製品展開を行ない、今後2年間で200億円の売上を見込んでいるとしている。さらに両社は今後、Kana Responseとドキュメント自動解析システム『ConceptBase Clustering』を連携させた製品サービスの提供も予定しているという。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン