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iFire、テレビ品質の無機ELディスプレーを開発

2001年01月19日 19時22分更新

文● 編集部

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カナダのiFire Technology社の19日付けの日本向け報道資料によると、同社は18日(現地時間)、テレビ画像と同等なカラー品質を持つ無機ELディスプレーを開発したと発表した。

無機ELディスプレーの“EL”は、Electro Luminescence(電界発光)の略で、表示面を自己発光させる表示方式。同方式は、液晶パネルと比べ、広視野角で鮮明な画像を得られるという。また、パネル内での真空/ガス/液晶の封じ込めが不要なため、衝撃や振動に強く、破損しにくいという。同社では、無機ELディスプレーを、“iFireフラットパネルディスプレイ”と呼び、3年間に渡り、研究/開発を行なってきた。今回のカラー品質の向上は、同社が青色EL蛍光体の安定化と、無機ELディスプレーのパターニング構造の改善に成功したことによるもの。同社では、8.5インチ/17インチのテレビ品質性能の無機ELディスプレーのプロトタイプを、年内に開発するとしている。

同社は併せて、iFireフラットパネルディスプレイ用のカラムドライバーICを発表した。同ICを用いれば、42インチ以内の無機ELディスプレーを、電気的に駆動できるという。なお、同社は、2000年2月にTDK(株)とライセンス契約を交わし、12インチ以下の小型のiFireフラットパネルディスプレイの商品化を進めている。

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