エンピレックス(株)は19日、音声やデータ通信、Webアプリケーションのテストや監視を行なう技術やソフトウェアの米Empirix日本法人として本格的な活動を開始したと発表した。
Empirixは、半導体計測機器メーカーの米Teradyneから2000年9月に分離、独立した企業だ。通信インフラのテストおよび監視の機器を提供する「Hammer Technologies(ハンマーテクノロジーズ)事業部」と、Webアプリケーションの負荷テストや監視のソフトウェアを提供する「RSWソフトウェア事業部」、それに「ソフトウェア・アンド・システムズテスト事業部」の3部門から構成されている。
Teradyneの中でこれらの3部門が十分な収益をあげる事業となったことから、半導体計測機器とは別に独立した事業として立ち上げたほうがよいと考えて、Empirixを設立したという。
エンピレックスは昨年11月に資本金1000万円で、Empirixの100パーセント子会社として設立された。代表取締役には、元テラダイン(株)ソフトウェアテストグループ、リージョナルディレクターであった今村信之氏が就任した。
今村信之氏「パフォーマンスの低下やダウンは企業にとってマイナスだ。テストや監視による品質管理は重要」 |
「電話や電子メール、Web、ファクス、データ通信などさまざまなチャネルを統合して調整、管理する必要がある。わが社はそれを唯一統合、一環して提供できる企業」(EmpirixのAlex d'Arbeloff会長)とし、初年度の売り上げ高は約10億円を見込む。前期にあたるテラダインの事業部であった際の年間売り上げ高は約4億円だったという。
現時点で下記の企業が同社のパートナーとなっており、SIパートナーに関しては「10~20社程度増やしたい」(今村氏)という。
- 販売パートナー
- 富士通ミドルウェア(株)
- 岩崎通信機(株)
- SIパートナー
- (株)図研
- (株)CSK
- 新日本製鐵(株)
- サポートパートナー
- (株)メイズ