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Sealファーストインプレッション

Sealファーストインプレッション

2001年01月16日 23時17分更新

文● 中村聖司

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Sealファーストインプレッション

メディアクエスト

価格未定

12日付けのニュース「メディアクエスト新作スケジュール」でお伝えした、韓国のゲームメーカーKama EntertainmentのファンタジーRPG「Seal」。韓国ではすでに2000年に発売されたタイトルだが、先日、メディアクエストへ取材した際に、偶然、その韓国語版に触れることができたので、ゲーム画面とともに簡単なファーストインプレッションをお届けしよう。

2人の同時攻撃。ヒロインが決め台詞を喋っている模様。戦闘シーンは「Final FantasyIX」に近い躍動感がみなぎり、かなり楽しめる。
会話は吹き出し形式。フィールドマップ上では、パーティーは主人公に付いていくような形で歩いていく。

 「Seal」は、日本のゲーム史上でファルコムの「イース」を皮切りに、形を変え、見せ方を変え、ジャンルを変えて、時代を超えてゲーマーに親しまれてきた、ディフォルメ化した2~3頭身キャラクターの可愛らしいアクションを楽しむRPGだ。ゲーム専用機の近作でいうと「テイルズオブエターニア」(ナムコ)、「Final FantasyIX」(スクウェア)のような。Sealは、この手の国産ゲームのありとあらゆる手法を素直に取り入れたゲームといっても過言ではないが、直接の対象となった素材が若干古いようで、そこにSealならではのユニークさが隠されている。実際にゲームを見て、具体的なモチーフとして挙げられそうなタイトルを思いつくままに列記してみると、「オウガバトル64」(任天堂)、「ファイナルファンタジータクティクス」(スクウェア)、「グランディア」(ゲームアーツ)などなど、子供でも興味をそそるライト級(でも実の中身はヘビー級)のタイトルが多い。



これも仲間のひとり。パーティの最大人数は5人。マニュアルには10人以上のキャラクターが紹介されていた。

 中でもおもしろいのが戦闘システム。フィールドマップにはプレイヤーのパーティや会話可能なNPCに加えて、敵モンスターまであらかじめ出現しており、パーティーが歩いている際にモンスターに接触すると、戦闘シーンに移行するという仕組み。戦闘シーンは、「Final Fantasy」シリーズのような“ゲージがたまったら行動できる”システムで進行していくのだが、Sealのユニークな点は「入力した瞬間に行動を開始する」ところで、仲間を攻撃しているモンスターに対して攻撃を指示すると、攻撃がすかってしまったり、連打のような形で複数のキャラクターに攻撃を指示していくと、連続技というか連携技が発生し、派手なアニメーションとともに敵に大ダメージを与えたりすることができる。戦闘中も、キャラクターたちは常時滑らかなアニメーションで動いており、これが日本の最新ゲームならポリゴンでキャラクターを作成して3Dで処理してしまうところだが、Sealは完全に2D。Sealの魅力は、日本市場ではすでに失われつつある2Dスタイルにこだわり抜いて開発されているというところに尽きるだろう。

いかにも日本人受けしそうなステータス画面。選択すると、画面上のキャラクターがアニメーションする。
アイテムを購入しているところ。鎧を装備すると、DEF(防御力)が上がり、DEX(敏捷性)が下がる。

 続いて、ゲームの世界観などにも触れておきたいところだが、ゲームはもちろん、マニュアル、パッケージまですべて韓国語なので、「さっぱりわかりませんでした」というのが正直なところ。同社では、翻訳作業を大至急行っているとのことで、世界観については近いうちにお伝えできるかもしれない。ちなみにサウンドはMP3を使用しており、親しみやすく柔らかい透明感のあるサウンドだったことをお伝えしておきたい。新しい情報を入手次第、続報をお届けするつもりだ。



日記か呪文書か。右下の、これまた日本の影響濃厚なイラストからして日記らしい。が、魔法のカテゴリらしき付箋も見えるのでやっぱり呪文書かも。すいません、次回までに必ず調べてきます。

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