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グローウィングシステム、韓国サムスンSDS製レポーティングツールを発売

2000年12月22日 09時02分更新

文● 編集部 佐々木千之

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CAD/CAMシステム用ソフト開発を手がけるグローウィングシステム(株)は21日、韓国のサムスンSDS社(※1)製分析/レポートツール『REQUBE(リキューブ) Ver4.1』を2001年1月から出荷開始すると発表した。あわせて、サムスンSDSから同社へ500万円の投資が行なわれたことも明らかにされた。REQUBEの価格は開発者向け上位モデルが50万円。

※1 サムスンSDS:韓国サムスングループにおいて、グループ内のシステム開発を中心に、製造業、データベース関連業、医療機関などに向けたパッケージソフトの開発、販売も行なっている。

パク・ジョンイル氏と平野卓夫社長サムスンSDS東京事務所長のパク・ジョンイル氏(左)とグローウィングシステム代表取締役社長の平野卓夫氏(右)

REQUBEは、サムスンSDSがサムスングループ内の100万人規模になる社員の人事考課とデータ分析を集計し、書面にするために'92年から開発し、その後パッケージソフトとして韓国内で販売を行なってきた分析/レポートツール。専門知識のないエンドユーザーでも扱えるように、ドラッグ&ドロップなどの操作で、データ集計、レポート作成、入力フォーム作成、クロス集計によるデータ分析が行なえることが特徴。

対象となるデータベースソフトは、ODBCに対応しているものはODBCドライバー経由で、また『Oracle』、『Sybase』、『SAP/R3』、『Infomix』、『DB2』についてはダイレクトにリンクが可能。データベースの情報はREQUBE上でツリー構造としてリスト表示されるので、ユーザーは必要な項目をドラッグ&ドロップで操作することにより、さまざまな形式で出力できる。

レポートやフォーム作成では、複数のクエリーを1つの画面にグラフやイメージも含めた混在表示や、OLEに対応したほかのアプリケーションデータを組み込むことも可能。日本や韓国で多用される罫線や網掛けについては、強力な機能としてサポートされ、欧米製のレポートツールと比較して高速な動作が可能としている。

『REQUBE』のレポート例
『REQUBE』のレポート例(ウインドー左上に『EasyBase4』とあるのは、REQUBEの旧製品名)

グローウィングシステムは、REQUBEを製造業、金融業を始めとした幅広い業種の企業とSIベンダーに販売するとしており、1年で2000本の販売を見込んでいる。すでに数社が検討に入っているという。

価格はレポート、クロス集計、クエリー、フォーム設計が可能な『REQUBE Power Computing』が22万円、設計されたデータを利用して結果表示と分析を行なえる『REQUBE DynamicAnarisys』が10万円、単純なデータ紹介と開発者向けパッケージで開発した統計や報告書の実行が可能な『REQUBE VisualQuary』が2万8000円。Power Computingの機能に加え、作成された文書をVisual Basicなどを使って開発されたシステムでREQUBEなしで利用できるようなDLLの提供まで行なう『REQUBE EnterPriseComputing』が50万円となっている。

また、同時に発表されたサムスンSDSからグローウィングシステムへの500万円の投資は、3D/2D CADデータやMS Officeファイルなどの表示が可能なマルチビューアー『Wise VIEW』、REQUBEといったサムスンSDSの製品販売を行なうグローウィングシステムの、販売体制強化を目的として行なわれたものとしている。

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