ええい、面倒臭い!
2.5インチHDDをデスクトップPCに接続するには、内蔵用IDEケーブルのコネクタへの変換アダプタが必要である。真っ当、どころか超大手の某パーツショップでしっかりしていそうなものを調達して接続、ファイルをコピー…と行くはずだったが、困ったことにHDDを認識してくれず、それどころか耳を澄ますと駆動音もしていない。年代物のHDDだからか、いやそんなはずはない。第一345Csでフロッピー起動したDOSでは何事もなく認識されていたのだ。そこで最後の望みを託して、今度はちょいクタビレ気味の某ショップで明らかに怪しげな変換アダプタに買い換えてみると、あっさり認識。何てこった、アダプタ1つ分丸損である。…ま、こういうこともある。
超大手のショップで買った使えないアダプタ(右)と、クタビレ気味のショップで買った、怪しいけどちゃんと使えるアダプタ(左) |
しかしまだまだ試練は続く。何せ340MBという低容量のため、Windows 98のインストールに必要なファイルをコピーすると、容量不足でインストールできなくなってしまうのだ。いっそジャンクの大容量ディスクを買ってきて換装したろうかい、とも思ったが、これ以上の出費は避けたかったのでパス。Windows 95をインストールすることにした。
そして無事インストール開始…と思ったのもつかの間、ハングアップすることすること。345Csは、インストール中にトラックポイントに触れるとハングアップするという情報は得ていたのだが、そうでなくてもハングアップする。ハングアップするタイミングに規則性がないため、もはやこういうものと思って運を天に任せ、最後まで持ってくれるよう祈るしかない。
やがて、奇跡か滞りなくインストールが終了し…「Starting Windows 95」…
やった! 動いてる!!
意外や、快適快適!
まず驚いたのが、起動が意外に速いこと。ひょっとするとWindows MeのFastBootより速いのでは? というぐらい。やはり、プラス2000円で計20MBにメモリを増量したのは大正解だったようだ。テキスト入力も軽いエディタでなら全く問題なしである。今回は試せなかったが、PCカードスロットを使ってネットワーク環境を整え、軽いブラウザを使えばブラウジングだってできるに違いない。75MHzと言えど、軽いOSとアプリケーションを組み合わせれば十分実用に耐えるのだ。高度な事を目指すスペックではないのだし、3980円の文房具マシンと考えれば元は何十倍も取れる。
結局、何やかやで1万円近い買い物になってしまったが、それでも最新のノートPCに比べて軽く1/10以下の値段。しかも実用性では負けていない。
使えます、これ。いやー、いい買い物でした!
さすがはWindows 95、予想以上に容量消費は少なくすんだ。これならアプリケーションも結構入れられそう |
テキスト入力程度なら快適そのもの。ワープロと考えればこの値段は安い! |
今回のお買い物
ThinkPad 345Cs | \3,980 |
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16MBメモリカード | \2,000 |
2.5インチ→3.5インチHDD変換コネクタ(不動品) | \1,250 |
2.5インチ→3.5インチHDD変換コネクタ | \980 |
合計 | \8,210 |