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日立など3社、車載情報機器事業の新会社を設立

2000年12月15日 14時04分更新

文● 編集部

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(株)日立製作所、クラリオン(株)、(株)ザナヴィ・インフォマティクスの3社は14日、ナビゲーションをはじめとする車載情報(CIS)機器事業における開発効率の向上 と製品競争力の強化のため、CIS機器の開発・製造に関する合弁会社“株式会社エイチ・シー・エックス”を21日に設立し、2001年1月に営業を開始すると発表した。 資本金は1億円で、出資比率は日立が51%、クラリオンが34%、ザナヴィが15%。

新会社では、日立の半導体、DVD、次世代移動体通信などの先端技術やエンジン制御などの車両制御技術、クラリオンのカーオーディオの車載化技術、商品企画力、量産技術力、ザナヴィのナビゲーション技術と商品企画力を結集させ、クラリオンとザナヴィ向けの次世代CIS機器などを開発していく。また、クラリオンとザナヴィから開発人員の一部をシフトし、次世代製品の重複開発の削除、製品開発期間の短縮、開発費用の低減を図るとともに、日立の支援により、クラリオンとザナヴィ両社の製品競争力を強化していくという。将来的には、製造面の効率化も視野に入れ、新会社で開発した製品のクラリオンとザナヴィ向けのOEM供給も検討していくという。
新会社の設立により、日立はCIS機器事業を強化し、同社のITS(高度道路交通システム)事業へのシナジー効果を拡大させ、“ITSの日立”としての地位を強固なものにするとともに、車載情報系とエンジンパワートレインやブレーキ制御技術を融合した車両総合制御の強化を図るという。

併せて日立は、1991年1月に日産自動車(株)との共同出資で設立したザナヴィの日産自動車が保有する全株式を購入し、8日付で同社の100%出資子会社とした。ザナヴィは、カーオーディオやナビゲーションなどの情報機器の開発・生産・販売会社。

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