(株)アイ・オー・データ機器は12日、8月17日付“平成12年6月期決算短信”で発表した平成13年6月期(2000年7月1日~2001年6月30日)の中間および通期業績予想を下方修正したと発表した。
平成12年6月期決算短信では、中間期(2000年7月1日~12月31日)の売上高を321億400万円、経常利益を16億6200万円、純利益を9億1400万円、通期の売上高を693億円、経常利益を37億500万円、純利益を19億2500万円と予想していたが、今回は中間期の売上高を290億5700万円(前回の予想から9.5%減)、経常利益を2億5200万円(84.8%減)、純利益を1億4600万円(84%減)、通期の売上高を655億2300万円(5.5%減)、経常利益を16億700万円(56.6%減)、純利益を9億3200万円(51.6%減)に、それぞれ下方修正した。
中間期について同社では、外的要因として、DRAM価格が8月中旬から11月末までの約3ヵ月間に一気に半値以下まで急落し、増設メモリーボードの売上額において10%以上の見込み差異が発生、増設メモリーボードなど在庫品の評価減も当初の予定額より増大したこと、またMOドライブを中心としたストレージ製品や、今期大幅な売上増が期待されたLCDなどの周辺機器において、夏場から年末にかけ価格が値下がりを続けるなどマイナス要因が多く、製品価格に大きな影響を与えたことを挙げている。内部環境においては、中間期全般を通して新製品の開発が遅延ぎみになり、加えてCD-R/RWドライブなど売れ筋製品の一部部材の調達難で出荷が大幅に遅れたことを要因として挙げている。
下半期については、IT分野を中心とした民間の設備投資やパソコン減税の打ち切りにより法人需要の前倒しが見込めるなど、景気は、緩やかながらも回復基調に進むと思われるが、一方ではDRAM価格の値下がりもまだ底をうっていないという見方があり、また増設メモリーボード以外の製品についても同時に下がる傾向にあることから、中間期同様、下半期についても厳しい状況が続くとみている。