ノルウェーのOpera Software社は6日、Linuxユーザーなどを中心に広く使用されているWebブラウザ『Opera』のWindows版である『Opera 5 for Windows』を発表した。
『Opera 5 for Windows』 |
『Opera 5 for Windows』の最大の特徴はなんといってもMDI(Multiple Document Interface)の採用だ。MDIはメインウィンドウの内部に複数のドキュメントウィンドウを表示するタイプのインターフェイスのことで、ウィンドウを多数開いてもあまり散らからない。
現在『Opera 5』は同社のWebサイトなどからダウンロードが可能で、JRE(Java 2 Runtime Environment)付属版(9.5MB)とJREなし版(2MB)の2つのファイルが用意されている。『Opera 4』との大きな相違点は、画面右上にバナーを表示するようにしてフリーソフト化したことで、バナーを表示しないようにするためには39ドルでレジストする必要がある(『Opera 4』の正規ユーザーは無料)。対応機種は、Windows 95/98/NT/2000を搭載したPC。
『Opera 5』の設定画面 |
『Opera 5』のWebブラウザとしての主な特徴は以下のとおり。
- 128bit暗号をサポートし、SSL 2.0/3.0/TLS 1.0などに対応
- CSS 1/2をサポート
- XMLをサポート
- HTML 4.01をサポート
- JavaScript 1.3をサポート
- メーラやICQ互換のインスタントメッセージを搭載
- “Multiple Document Interface”を採用し、プログラムウィンドウの内部に複数のWebブラウザやメーラ、インスタントメッセージなどを表示可能
- <H1>などのタグで使用されるフォントやサイズをユーザー自身が指定したり、CSSファイルをあらかじめ登録しておける“Web Display Management”機能を搭載 など
リロード間隔の設定なども可能 |
『Opera 5 for Windows』には、まだ西欧諸国のアルファベットを除いたフォントセットは実装されていないため、日本語ページなどを表示しようとすると文字化けが起こる。しかし、同社では今後西欧言語以外のフォントセットをサポートした『Opera』のリリースも計画しているようだ。『Internet Explorer』や『Netscape』に続く第3のWebブラウザとして注目されているソフトなので、ちょっと触ってみるのも楽しいだろう。