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静音コンパクトマシン完全自作編 ~その2~

2000年12月09日 21時53分更新

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IDEケーブル延長の世界へようこそ

 前回外付けと決めたDVD-ROMドライブだが、コイツを外に置くってことはIDEケーブルをなんとかしなきゃならない。本研究所はIDEケーブルを延長する過程で興味深い実験結果を得たのでここに報告する。決して本体の製作が遅れて記事が書けないわけではないので、あらかじめお断りしておく(いや、ホントですって……)。

 静音小型マシン製作でなぜ延長ケーブルにこだわるかというと、本体とDVD-ROMドライブを脱着可能にしたいからなのである。そんなわけでコネクタ部は「IDE延長ケーブルで伸ばそう!」と簡単に考えて買い出しに行ったのだが……。これがなかなか売ってない。アキバの店員さんに聞いてみても置いてないの連発。どこかで見かけたような記憶があったのだが、何かの間違いだったか。良く考えてみるとIDEは先々代から46cmと決まっている。「そんな規格外の商品売れないでしょっ」と心のなかでつぶやきつつアキバを探索する。某有名店舗では、「在庫がないっていうか、もともとそういう商品は存在しないスねっ」とのこと。ひょっとして恥ずかしいこと聞いてるのか? だが、しかしっ! あ~るぢゃないすか!! 次善の策で長めのIDEケーブルを探し始めた矢先、ZOA秋葉原本店にて普通のIDEケーブルの隣にこっそり「IDE用延長フラットケーブル」なるものを発見。他のお客さんに取られないうちに2本購入。嬉しさのあまりにではなく“不測の事態に備えて2本”です。フッ。それがプロの仕事ってもんすよ(ホントか?)。でも、この規格外ケーブル、実際つなぐとどうなっちゃうんでしょうね。本体も目途がついたところでいよいよ検証開始!(って普通ケースの前にこっちが先でしょ)

まずは普通に動作確認だ

 現在、鋭意製作中のASUSTeKの「CUSL2-M」+PentiumIII機はちょっと今アレ(謎)なので、テスト機はSocktAマザーのASUSTeK「A7V」を使用。HDDはIBM製UltraATA/100対応で7200rpmドライブの「DTLA307030」をそれぞれのポートとケーブルで接続し、数種類のベンチマークソフトでリード、ライトの転送速度を計測した。本機がバラバラなのは気にしないでいただきたい。動作は絶好調。当研究所の最新マシンなのだ。今回は機器の性能テストではないので詳細は省くが、やはり、UltraATA/33、UltraATA/66ともに理論値いっぱいまでの速度は出ないようだ。

 まず、UltraATA/33モードでIDE用延長ケーブルを接続した後に同様に動作確認をしてみるが、1本延長、2本延長とも数値は全く変わらず。動作にも影響はないようだ。IDEケーブルは46cm以上でも動いてしまうのか? まったく予想外の事態になってしまった。こうなれば動かなくなるまで延長するしかあるまい。本来ならばこれで動作させて喜ぶべきところだが、壊すまで、もとい限界まで挑戦するのが、オーバークロッカーのさがなのだ!



またまたお買い物に走る

 延長したいが延長するべきケーブルがない。だが買い物に行くにはもう夜の7時。我々の研究所は横浜。アキバまで一時間の道のりを考えると今日はゲームオーバーか。そうだ近所のPC DEPOTで何とか……。最近急増中の郊外型PC量販店PC DEPOT(新横浜GREAT CENTER)は何と夜11時まで営業というコンビニ並の深夜営業。近頃ではDIYコーナーも設置されている。最悪フラットケーブルくらい自作してやるぜ、という気でワラにもすがる思いで行ってみた。

 いつもはデジカメコーナーやらゲームソフトに引っかかってなかなか先に進めない私だが、今日は違う。かたい決心のもとDIYコーナーに直行する、と、あった…。さっきまでいじってたのと全く同じケーブルが。在庫はわずかに2本。周りに誰もいないのに万引少年よろしく辺りを見回し、すかさずGETだ。(って、しかしながらこの2本を繋いでも動いちゃったらどうしよう)

さらにIDEケーブル延長

 研究所に戻って、さっそく3本目、4本目とテストしてみると、やっと?4本目で固まった。ついに限界を発見した!。再起動してやりなおしても数値は安定せず、3回に1回くらいの頻度で固まる。念のため他のベンチマークソフトでも同様に確認してみるが、4本目になると極端に速度が低下し安定しない。ふう。危ないところだった。 ……はっ、私は今なにをしていたのだろう。

 そんなわけで、無事(?)IDEケーブルが延長できたところで、次回は静音マシンが起動。小型筐体だけに冷却系が最大の難関であるがそこが工夫のしどころ。さらに静音グッズで武装した究極の静音マシンが完成予定。次回、感動の起動編にクリックオン!(何のこっちゃ)では、また来週~。

注:上記のケーブル延長テストの結果は限定された機器構成でのテスト結果であり、全ての機器、環境でのケーブル延長時の動作を保証するものではありません。



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