モノスゴいPCIカードが登場した。その名は「DV-2000」。1枚にIDE RAIDコントローラ、IEEE1394コントローラ、USBコントローラの3つの搭載するというトンデモないコンボカードである。価格は1万9800円で、T-ZONE.PC DIY SHOPで販売中。
マニュアルから。こうして見ただけでもスゴいカードだということがわかる |
IDE RAIDコントローラにはHighPointの“HPT370”を搭載。Ultra ATA/66とUltra ATA/100に対応し、RAIDレベルは0/1/0+1に対応している。
IEEE1394コントローラには、National Semiconductor製“CS4210(OHCI)”が使われている。IEEE1394のポートは内部×1、外部×3の合計4ポート。内部ポートは外部の1ポートとシェアされているため、最大で3ポートまでの同時使用が可能だ。なお、パッケージにはUlead Systemsの「MediaStudio Pro Video Edition」がバンドルされている。基本的にはDV編集用のカードと見てよさそう。
USBコントローラはCMD製“673B”が使われており、USBポートは2つ。ちなみに、バックパネル部分はIEEE1394とUSBポートで埋め尽くされており、なかなか壮観だ。
なお、基板中央にある大きなLSIはIntelのPCIブリッジチップ。機能だけ見れば何とも怪しげなカードだが、使われているチップはいずれも名の通ったものばかりである。
欲張りな人に。人柱向き?
たった1枚のPCIカードにIDE RAID、IEEE1394、USB機能が載っており、これで2万円を切る価格は魅力的。DVカメラを使ってキャプチャをしたい、キャプチャして編集するならIDE RAIDでHDDを高速化したい…というのはよくあるパターン。それを、このカードなら貴重なPCIを埋めることなく1枚で実現でき、さらには何かと必要になるUSBポートも2つ増やせるというわけだ。
ベンダは“TORNADO”シリーズのビデオカードが最近アキバで知られ始めたInnoVISION。T-ZONE.PC DIY SHOPでは「たしかに怪しげだが、おもしろい」と話しており、試してみる価値は十分にありそうだ。ボーナスでDVカメラを買おうと思っている人、人柱精神でこのカードにもチャレンジしてみてはいかが?
【取材協力】