クエストを達成してレアアイテムを集めろ!
|
---|
「霊廟」「ピラミッド」「神殿」に英雄が赴くとクエストが発生する。 |
ここからはゲーム中に発生する「楽しみ」について説明していこう。まず、「クエスト」とは何かというと、マップ上に配置された「霊廟」「ピラミッド」「神殿」に英雄(将軍ではダメ)が赴くことで発生するイベントの一種だ。その内容は「誰それを征伐せよ」とか、「黄金を500おさめよ」とか、ゲーム中に達成できるさまざまなものが用意されている。制限時間はゲーム時間で300秒。クエストを達成し、制限時間内に建物に戻ってくると強力なアイテムや同盟精霊が手に入る。仮に未達成に終わってもプレイヤーにペナルティはないので、やらない手はない。しかし、一度に受けられるクエストは1つだけなので、「達成不可能」と思われるものは安易に引き受けず、別の建物を探した方がいいだろう。
|
---|
アイテム収集もまた楽しい。同じ系統のアイテムはひとつしか装備できないので、なかなか迷うのだ。 |
アイテムは、クエストで入手できるほか、錬金術魔法で作成することができ(キャンペーンでは宝箱の形でマップ上に落ちている)、英雄のみが身につけることができる。このアイテム収集システムは、3DOの「Heros of Might&Magic」シリーズに似ていて、剣や盾、ブーツや旗などを身につけることで、英雄の能力が向上するというメリットがある。本作はレベル上げ自体が大変であるため、アイテムによる修正の効果は大きい。ちなみに、プレイヤー同士のアイテムの交換は、表向きはできない仕様になっているようだが、錬金術が使えるウィザードかプリーストがいれば、アイテム作成の際にマップ上に現れる「宝箱」を介して行えるようだ。
|
---|
キャンペーンモード。1章につき5本程度のシナリオで構成されており、たっぷりと楽しめる。 |
|
---|
キャンペーンモードのスタート時の様子。仲間や他のNPCが状況と目標の説明をしてくれる。きちんと日本語に吹き替えられているので安心だ。 |
最後に、残る「キャンペーン」にも触れておこう。WARLORDSのキャンペーンは、「人間の英雄&人間の部隊」のみで楽しめるもので、物語の途中から「光」と「闇」のふたつのシナリオに分岐する。シナリオには英雄や従者に加えて、金色の具足を身につけた「同僚」や途中で出会う「仲間」も登場する。彼らがゲーム中に会話を行い、シナリオを進行させていく。これらのユニットは大変強力なのだが、基本的に彼らが死ぬと即敗北なので、キャンペーンモードは、ほかのモードに比べて難易度が飛躍的に高くなっている。特に同僚は最初から最高レベル(8)であるため最前線でバンバン戦わせたくなるが、たとえ敵が最弱の歩兵でも、それが大軍であれば、やっぱり死ぬので不用意な突出は禁物だ。序盤はともかく、終盤は後方に下げておくのが無難だろう。
あまりに誉めすぎたので、プレイ中に感じた不満点もいくつか上げておくと、まず、マルチプレイ機能がLAN対戦もしくはIP入力によるTCP/IP対戦しか実装されていないため、初心者が対戦相手を見つけにくいことが挙げられる。専用サーバは無理としても、ユーザーを汎用ゲームサーバに誘導してくれるシステムを導入してほしかったところだ。現時点で本作のロビーが用意されているゲームサーバがMplayer(http://www.mplayer.com/)のみというのも少し寂しい。
もうひとつは「ゲームが重い」ということだ。裏を返せばそれだけグラフィックスに力を入れているということだが、1024×768ドット/フルカラーという最高の設定で遊ぶ場合、PentiumIII以上の環境が望ましい。加えて、DirectSound 3DやDOLBY SURROUNDといった3D Soundにも対応しているため、それなりのサウンド環境も欲しいところだ。すなわちWARLORDSは、2D見下ろし型のリアルタイムSLGの中で、最も高いスペックを要求するタイトルということになるが、それだけの価値は十分にあると断言できる。是非試してみてほしいお勧めの1本だ。
開発元 |
Strategic Studies Group/Strategic Simulations Inc |
発売元 |
(株)マイピック(メディアクエスト) |
販売元 |
エレクトロニック・アーツ・スクウェア(株) |
対応OS |
Windows 95/98/ME+DirectX 7 |
CPU |
PentiumII-300MHz以上 |
メモリ |
64MB以上(128MB以上を推奨) |
ビデオ |
800×600~1024×768ドット/6万色以上(Direct3D対応) |
HDD |
500MB以上(650MB以上を推奨) |
CD-ROM |
8倍速以上(起動時必須) |
マルチプレイ |
最大6人までの通信対戦(DirectPlay対応) |