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NTT-Xなど3社が共同で、30万アイテムを販売するオンラインPCストアを開店

2000年12月08日 00時41分更新

文● 編集部 佐々木千之

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(株)エヌ・ティ・ティ エックス(NTT-X)(※1)、ダイワボウ情報システム(株)(DIS)(※2)、アイティエージェント(株)(ITA)(※3)の3社は7日、パソコン関連商品を販売するオンラインショップ“NTT-X Store(エヌティティエックス ストア)”を開店した。15時までに注文された商品は翌日に配送する“即納”と約30万点と豊富な商品ラインアップが特徴。

※1 NTT-Xは'99年4月に設立されたNTTグループ企業で、検索サイト“goo”や、ウェブマガジン“ホットワイヤード JAPAN”、ウェブベースのラーニングサイト“イーキューブ・ラーニング”などを提供している。

※2 DISは独立系のパソコン関連商品1次ディストリビューター(おろし問屋)最大手。全国に60の支店と12の倉庫を持つ。

※3 ITAは'99年4月にDIS、フューチャーシステムコンサルティング(株)、伊藤忠商事(株)、マイクロソフト(株)、(株)しんきん情報システムセンターが共同出資して設立された企業。DISグループ内でウェブに特化したサービスを提供している。

NTT-X Storeは、既存のインターネットパソコンショップにおいて、ユーザーがストレスに感じていると思われる、1)品揃えが少ない、2)配送が遅い、3)オンラインでの支払いが安心できない、という3点に注目し、その3点を改善することに注力したとしている。

NTT-X Store
『NTT-X Store』のトップ画面

品揃えでは国内最大級のパソコン関連商品ディストリビューターであるDISが扱う商品約30万点をそのまま扱う豊富なラインアップとした。配送の遅さでは、従来のオンラインショップが、受け付け後、翌日ないし数日以内に発送、というところが多い中で、常時在庫する3万点の商品について、15時までの発注は即日発送し、翌日配送を日本全国(離島など一部地域を除く)で可能にした。配送は佐川急便(株)が請け負う。決裁は銀行振り込みまたは配送時の代引きのみとして、オンラインでクレジットカード情報などを送信する必要をなくした。代引き利用時には配送を請け負う佐川急便に対して支払うことになるが、佐川急便は代引きの料金支払いに各種クレジットカードやデビットカードが使える“e-コレクト”サービスを行なっているため、ユーザーは実質的にクレジットカードでもNTT-X Storeが利用できる形となる。送料は1回の発送につき800円。商品総額が3万円を超える場合は無料。

また、東京23区内に限っては「どうしても今日欲しい」というユーザーの要望に応える“ムリ納”サービスを行なう。ムリ納サービスは、午前中に注文および入金(銀行振り込みの場合)が確認されたものについて、即日配送するというもの。ただし、ウェブ経由での処理ではなく、コールセンターを通じた申し込みとなる。配送方法はユーザーの注文に応じて赤帽やバイク便など個別に対応し、配送料はユーザー側の負担となる。

コールセンター(0120-003104)は365日無休対応(9~20時、日祝は10~18時)するが、単に注文を受け付けるだけでなく、商品の相談に応じられるような商品知識を持ったヘルプデスクを用意するとしている。その他のユニークなサービスとしては、新製品の発表後に製品発売日にすぐ商品を購入できる“先行予約サービス”や、毎月10日に特別セールを行なう“X-dayサービス”を実施するという。

NTT-X Store開始のスイッチを押す3社社長
NTT-X Store開始のスイッチを押す3社の社長。左からDISの横山満社長、NTT-Xの池田茂社長、ITAの恵志章夫社長

X-Storeにおける3社の位置づけは、NTT-Xが事業主体として経営およびマーケティングを担当、DISが商品仕入れ戦略と在庫・物流・配送を担当、ITAが受発注・発送・経理処理とコールセンターの運営を担当するとしている。

パソコン関連製品を扱うオンラインショップは、パソコンショップが運営するものをはじめとして多くが存在するが、NTT-X Storeのように通常の小売店を超えるような品揃えのものは今回が初めて。特価品の提供も含めて、通常の小売店と同様のサービスを行なうとしており、商品ラインアップの豊富さや翌日配送という対応の早さを考えると、これまでのオンラインショップには大きな脅威となりそうだ。

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