日本BEAシステムズ(株)は7日、アプリケーションサーバの最新版「BEA WebLogic Server 6.0」を12月19日に出荷すると発表した。今回の新製品は日米で同時に発表され、日本での記者会見と発表会にあわせて米BEA Systemsの会長兼CEOであるBill T. Coleman氏も来日し、日本市場への注力をアピールした。
米BEA Systemsの会長兼CEOであるBill T. Coleman氏 |
BEA WebLogic Serverは、J2EEを実装したeコーマス向けのソフトウェアエンジンで、「フォーチュン500にランクされる企業の大部分で採用されている」(Coleman会長)という。
最新版のBEA WebLogic Server 6.0では、次のような点が強化された。
- 始めからダブルバイトに対応
- Webブラウザベースの管理コンソールを提供(複数サーバの集中管理も可能)
- J2EE 1.2完全準拠、J2EE 1.3一部対応
- パフォーマンスの向上
- Javaメッセージングサービスのクラスタリング対応
- Java API for XML Parsingの実装、SOAPを実装予定
また来年2月にはすべてのリソース(表示メッセージやマニュアルなど)を日本語化した「BEA WebLogic Server 6.0 日本語版」も出荷されるという。
競合他社より1年は先行できる
米BEA SystemsのColeman会長は、BEA WebLogic Server 6.0の出荷にあたって、「これで少なくとも1年は競合他社に差をつけることができたと思う」と、最新版を評価した。
同氏は、「eビジネスでは早くビジネスを構築し、また変化に対して早く対応できる能力が必要だ。インターネットではOS上ではなく、ネットワーク上で動作するプラットフォームを顧客は期待している。BEA Systemsはその期待に応えていく」と、語った。
日本における戦略については、日本BEAシステムズのGarrett Ilg(ギャレット・イルグ)代表取締役社長が、セールス体制の強化や大阪オフィスの開設、プロフェッショナルサービスなどの強化、開発者コミュニティの創設を挙げた。
米BEA SystemsのColeman会長と日本BEAシステムズのGarrett Ilg社長 |