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ブロードバンドはインターネット登場に匹敵するインパクトをもたらす──IMJの樫野新社長

2000年11月25日 19時04分更新

文● 編集部 佐々木千之

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Eコマースサイトのコンサルティングを手がける(株)アイ・エム・ジェイ(IMJ)は24日、10月の株主総会で就任発表された樫野隆人代表取締役社長の就任披露パーティーを開催した。席上、樫野氏は、今後同社のSIPS(※1)事業をブロードバンド対応にしていくと述べた。

※1 SIPS(Strategic Internet Professional Servece:シップス)インターネットビジネスを手がける企業に対して、ウェブサイトのシステム構築やデザイン、運営のコンサルティングまですべてを提供するサービス、またはそれを提供する企業を指す。

IMJはインターネットビジネスのコンサルティングとシステム構築、エンターテイメントコンテンツの企画・制作を手がける。'96年7月にデジタルハリウッド(株)のコンテンツ事業部が独立する形で設立された。これまでにソニーコミュニケーションネットワーク(株)と愛玩メールソフト『PostPet』を開発、カルチュア・コンビニエンス・クラブ(株)の“TSUTAYA Online”、ソニースタイルドットコム・ジャパン(株)の“Sony Style”などの構築を手がけているという。

藤本真佐取締役会長IMJ前社長で、現在は取締役会長を務める藤本真佐氏

樫野氏の就任披露パーティーには、デジタルハリウッドの杉山社長、ソニースタイルドットコムの佐藤社長を始め、関連のある企業のトップが大勢出席した。パーティーの冒頭、前社長で現会長の藤本真佐氏は「今後はインターネットを通じて、コンテンツそのものが流通する。これからはSIPSは単に合理的な機能を提供するだけではなく、エンターテイメント性を持たせることが重要となる。IMJがそうしたビジネスを始めるにあたって、樫野新社長を迎えることになった」と紹介した。

樫野隆人社長就任したばかりの樫野隆人社長

続いて登壇した樫野新社長は「実は、最初は2001年春に就任を考えていたが、藤本会長の話を聞くうちに早いほうがいいと思って、半年早めた。それまで在籍していたリクルートでは、辞めることを“卒業する”などというが、さしずめ“中途退学”した格好だ」と切り出した。そして今後の同社のビジネスの方向について「SIPSに関しては、米大手のマーチファースト社が(株)電通と組んで(株)電通マーチファーストを設立するなど、外資大手の進出が相次いでいるが、Eコマースサイト関連の市場は今後大きく伸びることが確実で、IMJは先行しているという強みを生かしていきたい」と述べた。さらに樫野社長は「ブロードバンドネットワークの普及によって、2001年はエンターテイメント業界とIT業界が融合する年になる。今後ブロードバンドネットワークが浸透すると、インターネットが登場したときと同じぐらいのインパクトがもたらされるはずだ」と発言し、ブロードバンドネットワークの普及をにらんだ、コンテンツの構築サービスやコンサルティングを展開していく姿勢を見せた。

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