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MystIII:EXILE

MystIII:EXILE

2000年11月22日 22時26分更新

文● 中村聖司

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 シリーズ累計出荷本数が1000万本といわれ、今やPCゲーム史上最大のアドベンチャーゲームと呼んでも過言ではない「MYST」シリーズ。「MYST」「RIVEN」に続く第3作「MYSTIII:EXILE(エグザイル)」の日本語版の発売が3月24日に決定した。発売元はメディアクエスト。Windows版とMacintosh版が同時発売で、価格は9800円の予定となっている。ただ、英語版は3月上旬に発売される予定だが、これは同社では取り扱う予定はないとのこと。日本語版のみで勝負するところに、作品のクオリティの高さと同社の自信のほどがうかがえる。

MYSTIIIは5つの時代に分かれ、それぞれ異なるパズル性の高い光や音の仕掛けがプレイヤーを待ち受けている。画面は光を用いた仕掛け。

 11月13日に行われた記者発表会では、本作のプロデューサーDan Irish氏自らがデモンストレーションを行い、MythIII最大の醍醐味である360度で自由に見渡せるパノラマ映像を紹介した。実写さながらの映像をゲーム内に取り込んだだけでも十分驚くに値したが、このリアルな映像をプレイヤーが自由に見渡しながらプレイできるという抜きん出たインタラクティブ性の高さは、まさしく“衝撃”の一言。映像のスクロールには一瞬のもたつきもなく、さらに本を開いたり、扉を押し開いたりといった、さまざまなオブジェクトの動作も、クリックした瞬間にシームレスに行われる。それはもう、思わず「おおぅ」と声を漏らしてしまうインパクトなのである。

階段手前付近をクリックすると、階段の途中まで降りた状態の映像に切り替えられる。その移動も至極スムーズに行われる。

 ただ、今回のデモは、HDDにフルインストールした状態で行われており、現状の仕様ではCD-ROM4枚組(もしくはDVD-ROM1枚組)でインストールに必要なHDD容量は150Mbytes以上となっているが、上記のような自然な雰囲気でゲームを楽しむためには、フルインストールが必須であり、ギガ単位のHDD容量が必要になると見ていいだろう。要求するCPUスペックもなかなか厳しめで、Windows版はPentiumII-300MHz以上、Macintosh版はPower PC-200MHz以上となっている。2001年3月までにはしっかりと準備を整えておきたいところだ。ともあれ、本作もゲーム史に名を残す大作アドベンチャーになることは間違いない。新しい情報を入手次第、続報をお届けしたい。

採光の表現が美しい室内の様子。初めて入った地点では、天井や足下も含めて周りを見渡して、仕掛けやヒントがないかチェックするのだ。
MYSTIIIの公式サイト
メディアクエスト

問い合わせ先 03-5805-3629

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