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イーツ、携帯電話向けコンテンツ生成/配信システムを発表

2000年11月14日 19時13分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)イーツは14日、携帯電話やPDAなどの携帯端末向けにインターネットコンテンツを生成/配信するフレームワーク一体型システム『MoDE(Mobile Object Distribution Environment)』を開発したと発表した。(株)テンアートニを通じて12月1日より販売される。

イーツ代表取締役社長の清水義博氏(左)と、テンアートニ代表取締役社長の角田好志氏

異なる機種にコンテンツを同時配信可能

MoDEは、携帯情報端末用のコンテンツを生成して配信、複数の異なる機種に同じ情報を表示できるフレームワーク一体型コンテンツ配信システム。すべてのコードがJavaとXMLで記述されているため、Java環境下のプラットフォームで動作可能。

情報端末がMoDE用サーバーにアクセスすると、JavaのServletがその情報端末の機種を判定、その機種に最適な文字数と画像でコンテンツを配信する。これにより、異なるキャリアの複数の機種に、同じ情報を同時配信できるという。

フレームワーク一体型とは、開発工程において、個々の画面構成情報と、画面切り替え等のロジックを分離し、それぞれXMLで定義する仕組み。従来のコンテンツは、画面構成やや画面の切り替えなどをすべてプログラミングしていたが、画面のフローやデザインをページごとにXMLで定義することで、開発工数および運用工数を削減できるという。

価格は1CPU/1ウェブサーバーで200万円。なお、MoDEで作成したコンテンツを、同社のサーバーホスティングサービスを利用して配信する場合は、MoDEを無償で利用できるという。

証券会社が採用第1号

本日都内で行なわれた発表会で、イーツ代表取締役社長の清水義博氏は、「われわれは、データセンターとエンドユーザーの間にいるサービスインテグレーター。インターネットや携帯電話を利用したビジネスを行なう企業に対し、ニーズに合わせたシステムインフラと運用サービスを提供する」と語った。

また、テンアートニ代表取締役社長の角田好志氏は、「インターネットをパソコンで見る時代は終わった。これからは携帯電話やゲーム機、カーナビといった端末でインターネットにアクセスする時代。それを簡単に実現するための仕組みがMoDEだ。当面は、われわれが顧客ごとに製品をカスタマイズして販売するが、2001年第1四半期くらいからはパッケージ化した製品も販売したい」としている。MoDEの顧客第1号は証券会社で、近々プレス発表が行なわれる予定という。

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