VA Linux Systemsジャパンほか
LinuxWorld Conference&Demo/Tokyo 2000レポート 会場レポートその1
2000年11月01日 02時08分更新
東京ファッションタウン(TFTホール)にて、ビジネスにフォーカスをあてたLinuxイベント「LinuxWorld Conference&Demo/Tokyo 2000」が開催された。今年5月に行なわれた「LinuxWorld Expo/Tokyo 2000」では2万4193人の来場者数があり大盛況だった。運営元の(株)IDGジャパンはこの盛り上がりを受け、当初は予定されていなかった秋のイベント開催を決定し、今回に至った。今後「LinuxWorld」は、年2回の定期開催にしていくという。
今回のLinuxWorldは、タイトルに「Conference&Demo」とあるように、カンファレンスやデモンストレーション中心の開催で前回よりも小規模なのだが、人気のあるイベントだけに会場には人があふれていた(正式な入場者数アナウンスは11月1日朝発表予定)。
ここでは、10月23日から本格的な活動を開始したVA Linux Systemsジャパン(株)のブースを中心に展示会場レポートをお届けする。
VA Linux Systemsジャパン(株)
前回に引き続き、今回も大がかりな出展(Gold Spnsorとして出展)を行なったVA Linux Systemsジャパン(以下VAJ)だが、1Uサーバなどの新製品をはじめ、NAS(Network Strage Storage)製品、さらにはパートナー企業によるサービス紹介などを行なっていた。
VAJの純正ラックに収納されたサーバ群 |
NAS製品「VA Linux 9205 NAS」も展示されていた。画面はNASの管理ツール。Webベースでリモート管理を行なうことができる |
「VACM(VA Cluster Manager)」。GUIにより、CPU、ファン、メモリ、ディスク使用量などをチェックするほか、ハードウェアの電源制御やOSのシャットダウン/リブートが可能。さらにユーザーアカウントの管理もできる |
東芝エンジニアリング(株)
VAJに出資している東芝エンジニアリング(株)は、VAJの隣にブースを構え、クラスタリングソフトウェアやRealMediaのサーバをVAJのシステム上で動作させてデモンストレーションしていた。
東芝エンジニアリング(株)のクラスタソフトウェア「DNCWARE ClusterPerfect」。2台から256台までのノードを管理する。Windows NT/2000、Solaris、Linuxなどマルチプラットフォームに対応 |
「DNCWARE ClusterPerfect」をVA Linux Systemsジャパンのハードウェアで運用。一番下に見える白い筐体が東芝製の共有ディスクで、VAJのサーバ2台から、SCSIで接続されている |
NTTコムウェア(株)
VAJ出資会社のひとつ、NTTコムウェア(株)(エヌ・ティ・ティ・コミュニケーションウェア)は、VAJと背中合わせの場所で製品を展示。会場全体にいえることだが、終始人だかりができていた。
メモリをストレージにして高速稼動を実現する「Intelligent Memory Server」。開発は(株)プロストア・ジャパン。システムのすべてがメモリ上で動作するため、I/O周りのオーバーヘッドを削減できる。この製品では、ストレージとして4~32GBまでのメモリを搭載可能 |
「超小型Linuxボックス」。43×114×85mm、重量225gのLinuxマシン。CPUには486相当の「MachZ-133JMHz」が使われている。メインメモリは16MBで、ストレージとして4MBのフラッシュメモリを搭載。カーネルは2.2.16を採用している。インターフェイスはEthernetポート×2、USB×1、PCカードスロット(タイプII)×1となっている |
「超小型Linuxボックス」のデモンストレーションでは、同ボックスにiモード用のアプリケーションを搭載。iモードから家電のオン/オフを行なえる実演を行なった |