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【CEATEC 2000 Vol.3】製品登場でがぜん注目を集めるBluetooth

2000年10月03日 21時12分更新

文● 編集部 佐々木千之

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CEATEC JAPAN 2000では、企業ごとのブースだけでなく、同じテクノロジーを扱う企業が集まっている“ITコラボレーションプラザ”というコーナーがある。そこで一番人気を集めているのがBluetoothだ。

Bluetoothコーナーで行なわれている、Bluetoothのプレゼンテーションステージは毎回大盛況

Bluetooth(ブルートゥース)は詳しくふれないが、IEEE802.11bと同じ2.4GHz帯域の電波を使う無線ネットワークシステム。データ通信速度は約700kbpsとそれほど早くはないが、IEEE802.11bなどに比べて軽い(シンプルな)通信手順のため、大きさも消費電力も小さくできるというもの。

昨年くらいから、そろそろ製品が登場すると噂されながら、なかなかでてこなかったBluetoothを使った製品だが、夏以降、フランスのアルカテル社が携帯電話に搭載したり、国内では東芝やIBMがPCカードタイプのパソコン向けBluetooth製品を発売したりと、ここにきてやっと製品レベルの話題がでてきた。

IBMが行なっていたBluetooth PCカードを差したノートパソコンでBluetoothで通信を行ないながらテレビ会議を行なうというデモ
日本IBMがThinkPadの一部に搭載している“ウルトラポート”向けに発売予定のBluetoothモジュール

ほんの1年くらい前までは耳にしたことのある人も少ない言葉だったBluetoothだが、CEATEC来場者の関心は非常に高く、Bluetoothコーナーのプレゼンテーションステージは、毎回立ち見が大勢でるほどの人気となっている。

残念ながらステージの周りにあるブースの展示は、パソコンによる相互接続のデモや、モックアップなどでそれほど目新しいものではないが、説明員のかたの話ではそろそろプリンターやファクスなどへ応用した製品も登場してきそうだという。Bluetoothの話がでるとかならず登場する携帯電話への搭載には、まだしばらく時間がかかりそうだが、チップメーカー各社が開発中の小型で消費電力の小さなBluetoothが出てくればそんなに先の話ではないとのことだった。

松下電器産業のブースに展示されていた、SDカードサイズとCFサイズのBluetoothカードのモックアップ
こちらも松下電器産業のブースに展示されていた『Bluetooth ステレオヘッドセット』。残念ながら説明員が席を外していたため詳細は不明だが、ヘッドセットの右耳用と左耳用のモジュール間で通信を行なうようだ

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