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ICANN“予備選”--中国のLi氏が正式候補に、松本氏は46票差で届かず

2000年09月13日 14時58分更新

文● 若菜麻里

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ICANNの一般会員の中から全部で5人のICANN理事を選出する選挙で、一般会員推薦のフェーズでの、いわゆる“予備選挙”の投票期限が9月8日で終了した。

アジア太平洋地域からは24人(そのうち3人は日本人)が候補として上がっていたが、8月15日から9月8日までの一般会員によるインターネット投票の結果、10月の“本選挙”に出馬できるのは、中国のHong Jie Li氏のみに決定した。10月1日から始まるこの“本選挙”では、Li氏および、ICANNの指名委員会から推薦を受けている4人の候補者を合わせ、全部で5人の候補の中から1人が、アジア太平洋地域を代表する理事として選出される。ICANN全体では、世界の各地域から合計で5人の理事が選ばれる。

予備選挙での日本人候補者の得票数(endorsement=支持(数)とICANNでは呼んでいる)は次のとおりだ。

松本幸花氏:722票

井田昌之氏:416票

服部順治氏:175票

なおアジア太平洋地域での予備選挙を唯一くぐりぬけたLi氏は、1178票を得た。2番目に票を得たのは、台湾のKu-Wei Wu氏で765票。3番目に松本氏が続く。

予備選挙をパスするためには、2つ以上の国の“有効な”一般会員より、2%を超える支持を得るのが条件。アジア太平洋地域では、該当する一般会員は、3万8397人。768票以上を集めれば予備選挙をパスできたので、2位のWu氏はあと3票という僅差での落選だ。

ICANNのホームページで公開されている候補者全員の得票数を合計すると4994人。つまり3万8397人の“有権者”のうち13%が、今回の選挙に参加したことになる。また、日本の有権者が何人で、何人が投票に参加したかなどの国別参加状況は明らかにされていない。

今後の選挙日程は、ICANNの一般会員のホームページにある“Question & Answer Forum”がで公開される。本選の投票は10月1日から10日まで。アジア太平洋地域では、次の5氏から1名を理事として最終的に選出する。

Hong Jie Li(中国)

Johannes Chiang(台湾)

Lulin Gao(中国)

加藤幹之(日本)

Sureswaran Ramadass(マレーシア)

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