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バンダイ、カラー対応の携帯ゲーム機『ワンダースワンカラー』を6800円で12月上旬発売――ファイナルファンタジー同梱版は9999円

2000年08月30日 21時23分更新

文● 編集部 桑本美鈴

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(株)バンダイは30日、携帯ゲーム機『ワンダースワン』の上位機種となる『ワンダースワンカラー』を12月上旬に発売すると発表した。価格は6800円。

ワンダースワンカラー本体。サイズは現行機とほとんど変わらない。写真はクリスタルブルーモデル
ワンダースワンカラーの背面

『ワンダースワンカラー』は、カラー対応の携帯ゲーム機。画面表示部は、現行機の2.5インチから2.8インチ反射型FSTNカラー液晶を採用したことで、よりワイドな画面となった。総色数は4096色(同時発色241色)。現行機と同様に、縦/横両方の画面表示が可能で、ゲームに合わせて本体を縦や横にして操作できる。

VRAM/WRAMは、現行機の128Kbitから512Kbitに増設され処理速度が向上。また、DMA機能を搭載し、メモリーへの転送速度が高速化したという。CPUは16bitと現行機と同じで、動作クロック数は3.072MHz。

サウンドはデジタル音源4chステレオ。ハイパーボイス機能を搭載しており、ヘッドホン使用時は臨場感のあるサウンドが楽しめるという。本体にはイヤホン/通信兼用端子を装備する。カセット容量は、ROM/RAMとも現行機の12Mbitからそれぞれ512Mbitに増え、より複雑なプログラムに対応できるという。

電源は単3アルカリ乾電池×1、または専用充電池(別売)。連続駆動時間は単3電池使用時で20時間。本体サイズは単3乾電池使用時で74.3×128×24.3mm、専用充電池使用時で74.3×128×17.5mm。重量は95g(電池除く)。

本体カラーは、“クリスタルブルー”、“クリスタルブラック”、“クリスタルオレンジ”、“パールブルー”、“パールピンク”の5種類が用意されている。

上段左がパールブルー、右がパールピンク、下段左がクリスタルブルー、中央がクリスタルオレンジ、右がクリスタルブラック。「パールカラー2モデルは、社内でももめたが、現在携帯電話でいちばんウケているカラーなので採用した」(バンダイ執行役員コンシューマ事業部ゼネラルマネージャーの大下聡氏)

コアターゲットは16~19歳の男女で、来年3月末までに120万台を出荷する計画。現行機のユーザーは、累計出荷155万台のうち7割が16歳以上という。

現行機の周辺機器である通信用拡張キット『モバイルワンダーゲート』、プレイステーション2やプレイステーションと連動できる拡張キット『ワンダーウェーブ』、昆虫ロボットをプログラミング拡張キット『ワンダーボーグ』、ソフト開発キット『ワンダーウイッチ』などはすべてワンダースワンカラーで利用可能。なお、ワンダーウイッチのカラー対応版は12月上旬に同社ウェブサイトでオンライン販売するという。

ワンダースワンカラーは、既存のワンダースワン用ソフトもすべて利用可能。ワンダースワンカラーでワンダースワン用ソフトを利用した場合は、モノクロ8階調で画面表示される。

さらに同社は、今後ワンダースワンカラーを汎用メモリーカードに対応させるという。同社は現在、対応ソフトを専用のマスクROMで提供しているが、将来的には汎用メモリーカードでの対応ソフトの提供を予定しており、当面はマスクROMとメモリーカード両方でのソフト供給の体制作りを行なうとしている。

メモリーカード専用アダプターのイメージ
参考出展された汎用メモリーカードと専用アダプターのムック。スマートメディアやメモリースティック、SDメモリーカードに対応している
汎用メモリーカードを利用した対応ソフトのイメージ。メモリーカードを利用することで、供給体制が簡略化され、ユーザーに即座に提供できるようになるという

また、USB経由でPS2や次世代携帯電話などに接続できるようにするという。同社は、メモリーカードとUSBをワンダースワンカラーで利用できる専用アダプターを、2001年夏に発売するとしている。

参考出展のワンダースワンカラーとPCのUSB経由の接続イメージ
汎用メモリーカードとUSB接続に対応したワンダースワンカラーのイメージ
ワンダースワンカラーとPS2をUSBケーブルで接続した、PS2用ソフトとワンダースワンカラー用ソフトの連動をイメージしたデモ。PS2用のゲーム『機動戦士ガンダム』の戦闘画面と手元のワンダースワンカラーのガンダムコクピット画面が連動し、迫力ある戦闘プレイが可能だ。なお、現行の『機動戦士ガンダム』はUSBカセットには対応していない

対応ソフト『ファイナルファンタジー』は、単体製品と本体同梱版の2種類発売

本体と同時発売のソフトは、(株)スクウェアのRPG『ファイナルファンタジー』(4800円)、バンダイのアクションパズルゲーム『GUNPEY EX』(2980円)、サウンドアクションゲーム『ライムライダー・ケロリカン』(3980円)、(株)ベックのコミュニケーションゲーム『どこでもハムスター』の4タイトルが予定されている。

実機によるファイナルファンタジー画面

さらに12月末までに10タイトル、2001年1月に7タイトル、2001年3月までには32タイトルが発売される。現時点でサードパーティー20社がワンダースワンカラーへの参画を表明している。対応ソフトの価格帯は、3000円~5000円という。

カラーになった『GUNPEY EX』画面

ワンダースワンカラー対応ソフトのラインナップは、コレクションRPG『デジモンアドベンチャー 02 ディーワンテイマー』(12月中旬発売/3980円)、アドベンチャーゲーム『アナザヘブン~memory of those days~』(12月発売/4200円)、育成シミュレーション『プリンセスメーカーゆめみる妖精 for WonderSwanColor』(12月発売/4500円)、RPG『仙界伝弐~TV アニメーション仙界封神演義より~』(12月発売/4500円)、アドベンチャーRPG『機動戦士ガンダム』(2001年1月発売/4500円)、シミュレーションゲーム『宇宙戦艦ヤマト』(2月発売/4500円)など。

また、発売記念製品として、特製カラーの本体と、『ファイナルファンタジー』ソフトをセットにした特製ワンダースワンカラーファイナルファンタジー同梱版も12月上旬に発売される。価格は9999円で、12月だけの限定発売という。

12月上旬に発売されるファイナルファンタジーは、ファミコン用の『I』を完全リメイクしたもの。ストーリーは同じだが、グラフィックやシステムなどに手を入れ、プログラム容量もファミコン時の容量の10倍程度になっているという。スクウェアはファイナルファンタジーシリーズのワンダースワンカラーへの移殖を今後も継続していくとしている。

ファイナルファンタジー、ガンダムで16歳以上を狙う

本日都内で行なわれた発表会で、同社代表取締役社長の高須武男氏は、「現行機『ワンダースワン』は、従来の携帯ゲーム機とは異なるユーザー層を中心に、これまでに累計155万台を出荷している。ユーザーが求めているのはエンターテインメントであり、その幅は広がり進化している。そのユーザーの要望に応えるため、『ワンダーゲート』、『ワンダーボーグ』などの周辺機器を提供し、エンターテインメントの枠を拡大してきた。その枠をさらに広げるのが『ワンダースワンカラー』だ」

バンダイ代表取締役社長の高須氏

「ワンダースワンカラーは、ワンダースワンの“いつでもどこでもかんたんに”というコンセプトを踏襲し、ハードとソフトのベストバランスを追求した携帯ゲーム機。ワンダースワンカラーが提供する新たなエンターテインメントの世界に期待してほしい」と挨拶した。

発表会場には、スクウェアの代表取締役社長である鈴木尚氏も登場した。鈴木氏は「今回、サードパーティーとして参入し、『ファイナルファンタジー』をはじめ、『聖剣伝説』、『サガ』など当社のミリオンセラー製品群を対応タイトルとして今後提供していく。カラー化したというだけではなく、ネットワーク化における最先端の端末の出口としてワンダースワンカラーを活用したい」

スクウェア代表取締役社長の鈴木氏

「ワンダースワンカラーはPS2にUSB接続できるということで、PS2との連動ソフトの開発が可能だ。今回のファイナルファンタジーは移殖版だが、近い将来はワンダースワンカラー専用のオリジナルゲームも発表できると思う。また、ネットワーク専用も将来的には出てくるのでは。スクウェアが参入したからには、『ポケットモンスター』のようなセールスをあげられるゲームを作りたい」と意気込みを語った。

ワンダースワンカラーを手に握手を交わすバンダイ高須社長とスクウェア鈴木社長

任天堂の携帯ゲーム機『ゲームボーイカラー』『ゲームボーイ アドバンス』との競合については、「すべてにおいてバランスがいい。価格も6800円で購入しやすいのでは」(高須氏)、「上の年齢をまず狙う。N社さんの製品は14歳以下のユーザーが8割なので、なるべく上の年齢層を狙い、それから一気に下の年齢に持っていきたい。ターゲット層が違うのでさほど競合にはならない。ソフトのコンテンツ争いになると思うが、ソフトをどのように遊ばせるかが大きな違いとなるだろう」(大下氏)と説明。

同社が提示するターゲット別の展開プラン。16歳以上のヘビーユーザーにはファイナルファンタジー、ガンダム、ヤマトといったビッグタイトル、16歳以上のあまりゲームをしないライトユーザーにはライムライダー・ケロリカンやGUNPEY、16歳未満のユーザーにはデジモンや仙界伝弐、といった製品を中心にビジネス展開を行なうという

また、ワンダースワンの海外展開については、「日本市場を最優先に考えている。現行機はアジア地域でのテスト販売以外では海外では出していない。ワンダースワンカラーは来年秋に海外展開を考えている」(高須氏)としている。

現行機のワンダースワンは8月よりオープンプライスとなり、現在は市場価格2980円くらいで販売されている。同社は、「将来的にはすべてカラーになるのでは」(大下氏)としながらも、6800円のワンダースワンカラーと、低価格のワンダースワンの両ビジネスを、当面は並行して展開していくという。

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