サンフランシスコで開催中の出版業界向けイベント、Seybold Seminarsで、アップル社CEO、スティーブ・ジョブズ氏による基調講演が行なわれた。講演前半の内容は、7月に開催されたMACWORLD EXPO NEW YORKでの内容とほとんど同じ。
中盤では、Mac市場の最新注目ソフトとして、アドビ社の『Photshop 6』とディスクリート社のビデオ編集ソフト『combustion』の紹介を行なった。ジョブズは両者の代表を壇上に招くと、それぞれの製品のデモを行なわせた。
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| 本邦初公開のPhotshop 6の画面 |
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| ビデオ編集ソフト『combustion』 |
Photoshop 6は昨日、アドビ社の記者会見で発表されたが、その時は製品のデモなどは一切行なわれていないので、Photoshop 6の画面はこれが本邦初公開となる(Photoshop 6では編集機能、PDF機能の強化などがデモされた)。
1時間強にわたった講演の後半は、すべてMac OS Xに関する詳細発表に費やされた。
今年の夏にリリースと言われていたMac OS X公開β版は、ジョブズは9月13日、フランスはパリで開催するApple Expoにてリリースすることを発表した。
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| Mac OS X公開β版は9月13日リリース |
続いてMac OS X公開β版の新機能についてもいくつか触れた。もっとも目を引いたのは、話題のAQUAがより落ち着いたグラファイト色の表示に変えられるということだった。これはアプリケーション開発社などの方から、AQUAのインターフェースがカラフルすぎて、ソフトの開発が難しいという要望があったと言う。ジョブズは実際に設定パネルを使って、通常のAQUAの表示(ボタンなどは青色で表示される)を、グラファイト色に変更して見せた。
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| QUAの表示を、グラファイト色に変更 |
Mac OS Xのその他の新機能としては、新たに添付されるMP3プレーヤーのアプリケーション(写真)、フォント設定パネル(写真)などのデモも行なわれ、フォント設定パネルのデモでは日本語フォントによるデモも行なわれた。
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| MP3プレーヤーのアプリケーション |
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| フォント設定パネル |
その他、細かなドックの動作として、起動時はアイコンがはねるアニメーションが表示されることや、起動中のアプリケーションの下には三角形の印が表示されることも明らかになった。
しかし、おそらくまったく誰も予想していなかった新機能はPowerBookのwake up速度の高速化だろう。Mac OS 9ではスリープ中のPowerBookが復帰するまでは条件によって9～22秒かかるが、Mac OS Xではどの条件であっても1秒で復帰すると言うのだ。ただし、残念ながら講演でのジョブズのデモは失敗に終わった。
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| PowerBookのwake up速度の高速化 |
基調講演そのものと、Photoshop 6、そしてMac OS Xの詳細については追ってレポートを行なう。
