このページの本文へ

コダック、手のひらサイズのコンパクトデジタルカメラ『DC3800』を発売

2000年08月28日 12時01分更新

文● 編集部 小林久

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

コダック(株)は、携帯性と使いやすさを重視したデジタルカメラの新製品『DC-3800』を発表した。価格は4万9800円。発売は9月22日を予定している。

コダックの『DC3800』。アルミ製の本体は軽量/コンパクト

DC-3800は、同社が6月6日に発表した『DC4800』の姉妹機で、豊富な色設定機能やワイド端28mmの光学3倍ズームなど、玄人好みの機能を搭載したDC4800の特徴を生かしつつ、機能をシンプルに絞り込んだ入門者向けデジタルカメラだ。撮像素子は総画素数230万の原色CCDで、サイズは1/1.75インチ。焦点距離33mm、開放F値2.8のワイド単焦点レンズを搭載している。

本体サイズは幅95×奥行き33×高さ61mmと、キヤノンが5月に発売した『IXY DIGITAL』の幅87×奥行き57×高さ26.9mmに肉薄する小ささ。重量に関しては165gとIXY Digitalの190gより約25g軽量だ。外観はDC4800の雰囲気を受け継いでいるが、撮影モードをフルオートに絞り込んだことで、DC4800の特徴だったシャッター脇の絞り設定ダイヤル、背面の十字キーなどは削られている。レンズは沈胴式で、同社のデジタルカメラとしては初めて電動レンズバリアを搭載した。

撮影モードは1792×1184ドット/8分の1圧縮の「最高画質」、1792×1184ドット/16分の1圧縮の「高画質」、896×592ドット/8分の1圧縮の「標準画質」の3モードを用意。同社では今後すべてのデジタルカメラで銀塩カメラと同じ3:2のアスペクト比を採用する。記録媒体はTypeIのコンパクトフラッシュで、PC接続用のUSB/シリアル端子は装備せず、データ移動はカードリーダー経由で行なう。低コスト化のためカードも付属しない。

バッテリーは単3乾電池×2本で、アルカリ/ニッケル水素電池に対応。省電力化のため、液晶サイズを1.5インチに小型化し、白色バックライトを使用している。撮影枚数はアルカリ乾電池使用時で71枚以上、ニッケル水素充電池使用時で260枚以上。連写速度は毎秒2コマで、最大4枚まで撮影できる。

小型デジタルカメラ市場では、IXY Digitalと富士写真フイルム(株)の『FinePix40i』の一騎打ちの状態が続いている。DC3800の実売価格は4万円以下となる見込みで、価格的には、IXY Digitalや富士写真フイルムの『FInePix 40i』よりも2~3万円安価となる。銀塩コンパクトライクな操作性は初心者でも親しみやすく、価格とシンプルな操作感を特徴にしたエントリーモデルとして注目したい1台だ。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン