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【オーディオエキスポ'99レポート Vol.2】DVDオーディオ対応プレーヤーを各社一斉に出品

1999年11月19日 00時00分更新

文● 編集部 鹿毛正之

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東京・お台場の東京ビッグサイトにて開催中のオーディオエキスポ'99では、オーディオメーカー各社が一斉にDVDオーディオ対応プレーヤーを出品している。発売時期は12月~2000年1月を予定しているメーカーが多く、価格帯はローエンドの12万円からハイエンドの50万円までと幅広い。なお、DVDオーディオ専用のプレーヤーはほとんどなく、基本的にDVDオーディオとDVDビデオのコンパチブルタイプとなっている。

東京ビッグサイトで開催中のオーディオエキスポ'99。アナログLPや中古CDの即売会も開かれている
東京ビッグサイトで開催中のオーディオエキスポ'99。アナログLPや中古CDの即売会も開かれている



松下、“DVDオーディオ内蔵液晶テレビ”など

松下電器産業(株)は、去る7月に発表したDVDオーディオプレーヤー2台、およびDVDオーディオを内蔵した液晶ワイドテレビを出展していた。

やはり目を引くのは、液晶ワイドテレビ一体型の『TH-15DT1』だ。発売は12月中旬の予定で、価格は30万円。15.2インチのワイド液晶画面を搭載しながらも、サイズは幅387×高さ373×奥行き226mm/重さ9kgとコンパクトにまとまっている。液晶画面は手前に9度、奥に25度傾けることが可能。

コンパクトなフォルムが印象的な『TH-15DT1』。同社のワイドテレビ“タウ”シリーズにラインナップされている
コンパクトなフォルムが印象的な『TH-15DT1』。同社のワイドテレビ“タウ”シリーズにラインナップされている



スピーカーネットは標準の白色に加え、イエローのネットも同梱。全体のデザインもインテリアにマッチするものに仕上がっている。スピーカーはバスレフタイプを採用しており、サイズの割には低音も冴え、DVDオーディオを楽しむのにも悪くない。

また、DVDオーディオプレーヤーの『DVD-A7』、および『DVD-A10』も展示されていた。この2機種はそれぞれ11月10日と12月1日の発売がアナウンスされていたが、エキスポの時点では両機種とも12月中旬発売予定と変更されていた。

松下の『DVD-A10』。『DVD-A7』との外見上の違いは、ブランド名のバッジ程度
松下の『DVD-A10』。『DVD-A7』との外見上の違いは、ブランド名のバッジ程度



普及タイプのDVD-A7は、Panasonicブランドで発売され、価格は12万円。上級モデルとなるDVD-A10は、同社のオーディオ専門ブランドであるTechnicsブランドで発売される。価格は15万円。

このほか、参考出品としてポータブルタイプの液晶ディスプレー一体型DVDオーディオ/ビデオプレーヤーが展示されていた。7インチのワイド液晶画面を搭載しており、価格は15万円以下の予定。2000年の春を目処に発売したいとしている。

松下の“ポータブルDVDオーディオビデオプレーヤー”。すでにDVDビデオの再生が可能なレベルに仕上がっていた
松下の“ポータブルDVDオーディオビデオプレーヤー”。すでにDVDビデオの再生が可能なレベルに仕上がっていた



ビクターはハイエンドの製品で勝負

日本ビクター(株)では、12月下旬に発売を予定するハイエンドプレーヤーの『XV-D9000』を、同社ブースで大きくアピールしていた。価格は35万円と、おいそれとは手が出せないレベル。普及モデルの出展はなく、ハイエンドモデルで音質の高さをアピールしていく戦略のようだ。

ビクターでは、派手なデモを交えながら『XV-D9000』を紹介していた
ビクターでは、派手なデモを交えながら『XV-D9000』を紹介していた



パイオニアはローエンドとハイエンドの2本立て

パイオニアは、普及モデル『DV-S10A』と、ハイエンドモデル『DV-AX10』の2モデルを展示。いずれも発売は12月下旬を予定しており、価格はS10Aが20万円でAX10が50万円と、大きな隔たりがあるのが特徴だ。

パイオニアの『DV-S10A』
パイオニアの『DV-S10A』



ハイエンドモデルのDV-AX10は、スーパーオーディオCDにも対応。また、映像出力にBNC端子が用意されるほか、デジタル音声入力端子やPCM同軸入力端子、PCM光入力端子も装備する。

2モデルの間ではスペック上の差異は少なく、内部のリファインに力を割いていると思われる。その証拠に、両モデルはほとんど寸法が変わらないのにも関わらず、DV-S10Aが重さ11.7kgなのに対し、DV-AX10は24kgと倍以上もの差がある。同社では、ブース内にDV-AX10の視聴コーナーを設けるなど、DVDオーディオの高音質を熱心にアピールしていた。

その他の参考出品

上記のメーカーに加え、参考出品レベルでDVDオーディオプレーヤーを展示しているブースも何ヵ所か見ることができた。以下、プレーヤーの写真を中心に紹介する。

ケンウッドの参考展示、型番も付いていない状態だが、視聴は可能
ケンウッドの参考展示、型番も付いていない状態だが、視聴は可能



こちらは東芝の参考展示、やはり型番は付いていない。ブラックボディーを出展していたのは東芝のみ
こちらは東芝の参考展示、やはり型番は付いていない。ブラックボディーを出展していたのは東芝のみ



DENONの『DVD-XX-N』、いかにも参考出品といった感じの型番だ。同社では“これがDVDオーディオだ!”という名称のデモディスクを制作し、実演デモを行なっていた。12月10日はDENONブランドでDVDオーディオソフト5タイトルを発売する予定。価格は3800円
DENONの『DVD-XX-N』、いかにも参考出品といった感じの型番だ。同社では“これがDVDオーディオだ!”という名称のデモディスクを制作し、実演デモを行なっていた。12月10日はDENONブランドでDVDオーディオソフト5タイトルを発売する予定。価格は3800円



アイワは、DVDプレーヤーを搭載した“ホームシアターコンポ”『XR-DV5』を参考出品。わりとヒッソリと展示していたが、コンポタイプの製品を展示していたのはアイワだけ
アイワは、DVDプレーヤーを搭載した“ホームシアターコンポ”『XR-DV5』を参考出品。わりとヒッソリと展示していたが、コンポタイプの製品を展示していたのはアイワだけ

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