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富士通、HDDの記憶密度を3倍以上に高める新技術を開発

1999年05月19日 00時00分更新

文● 編集部 原武士

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富士通(株)は18日、HDD用の磁気記憶技術を開発したと発表した。この技術を利用すると、1平方インチ(約6.25平方cm)あたり20Gbitの情報を記録できるという。これは現在市販されるHDDの記録密度(平方インチあたり約6Gbit)の3倍以上にあたり、3.5インチディスク1枚で27GBの記憶容量を実現するという。

この技術では、データを記憶するヘッド部分に、極薄膜の磁性層をサンドイッチ構造に積層した“積層フェリピンド膜”を利用した“第2世代GMR(Giant Magneto-Resistive:巨大磁気抵抗効果)ヘッド”を採用。記録媒体には、コバルト白金系4元合金を利用して、ノイズ低減と記録情報の安定性を向上させた“極低ノイズ媒体”を採用している。また、ヘッドと媒体の隙間(浮上スペーシング)を安定させる部品であるヘッドスライダー“Trini-Slider”も採用されている。

同社では、1~2年後を目処にこの技術の商用化を目指すという。

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