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日本HP、USBインターフェースを採用したフィルムスキャナー『PhotoSmart S20』発表

1999年05月12日 00時00分更新

文● 編集部 佐々木千之、白神貴司

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日本ヒューレット・パッカード(株)は12日、USBインターフェースを採用し、ネガ/ポジフィルムとプリント写真のスキャンが行なえるスキャナー『PhotoSmart S20』を発表した。価格は6万9800円で、15日に発売する。

『PhotoSmart S20』
『PhotoSmart S20』



PhotoSmart S20は、同社の『PhotoSmart』の後継機種となる製品。筐体はほとんど同じだが、パソコンとのインターフェースがSCSIからUSBに変更されたほか、電源が外付けACアダプターから内蔵のものになった。

左から、小仲浩一郎コンシューマ事業統括本部長、ハードコピーマーケティング部門の関根光次氏、同根本裕子氏
左から、小仲浩一郎コンシューマ事業統括本部長、ハードコピーマーケティング部門の関根光次氏、同根本裕子氏



スキャニングでは、読み取り解像度はフィルム時2400dpi、プリント写真時300dpiと従来と同じだが、フィルムストリップからの連続スキャンができるようになった(従来は連続プレビューのみ)ほか、ポジフィルムでは、従来はマウントされたフィルムにのみ対応していたが、ストリップ状態のポジフィルムからのスキャンも可能になった。また、入力階調がRGB各色10bitから12bitに、出力階調が各色8bitから12bitにそれぞれ拡張された。

スキャン速度は、Pentium II-300MHz、メモリー128MBというマシン構成の場合、35mmフィルム(2400dpi)が約107秒、プリント写真(300dpi)で約30秒となる。

スキャン可能なサイズは、プリント写真(紙焼き)では最大127×179mm(キャビネ版相当)で、35mmフィルムの場合は187mm(標準サイズで5フレーム分)までとなる。出力画像フォーマットは、BMP、TIFF、FPX(FlashPix)、JPEGをサポートする。また、マイクロソフト(株)のフォトレタッチソフト『Microsoft Picture It! 99 for Windows』の日本語版が標準で付属する。

筐体サイズは幅200×奥行き297×高さ90mmで、重量は2.63kg、消費電力は45~70Wとなる。対応OSはWindows 98のみとなる。同社ではMac0S版の開発について、「ニーズが発生することは当然認識している」としながらも、開発・発表時期については明言を避けた。

会場では実機を用いたデモも行なわれた。箱から出してUSBと電源ケーブルを接続、パソコンにドライバーをインストールするまで5分弱で作業が終了した。

関根氏は、「PhotoSmart S20は、紙焼き、ネガ、ポジフィルムすべてに1台で対応できる。スキャニングソフトのユーザーインターフェース向上と、USB採用によって、使い勝手の向上を図った。本製品で、フィルムカメラとパソコンの連携がより簡単に行なえる。今後1年間で2万5000台の販売を目指す」とコメントした。

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