このページの本文へ

朝日新聞・テレビ朝日、“LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999”制作発表

1999年04月13日 00時00分更新

文● 編集部 西川ゆずこ

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

'99年9月、東京・大阪で公演が予定されている坂本龍一氏のオペラ“LIFE a ryuichi sakamoto opera 1999”の制作発表会が行なわれた。「オペラは嫌いだった」と語っていたように、これまで同氏はオペラ作品を手掛けたことがなく、今回は、構想・作曲・指揮を担当する初のオペラ作品となる。「嫌いなのは、伝統的なオペラ」、10年ほど前からオペラ作品の構想を考え、具体的には2年半前に、坂本龍一の世界、総合舞台芸術である“オペラ”の創作を始めたという。

今回は、「地球環境・愛・救い・共生」といったテーマで、20世紀を振り返り、21世紀に向けたメッセージをこの舞台でプロデュースする。

左から坂本龍一氏、村上龍氏、ボーカルのシャリーン・チメドツェイェ氏
左から坂本龍一氏、村上龍氏、ボーカルのシャリーン・チメドツェイェ氏



クリエイティブスタッフには、オリジナル・テキストに村上龍氏、クリエイティブ・ディレクションに空里香氏、映像を高谷史郎氏、衣装を山本耀司氏、コンピューターグラフィックスに原田大三郎氏、身体表現にアントニー・リッツ氏、インターネットシステムコンサルティングに村井純氏、スーパーバイザーに浅田彰氏を迎える。最新テクノロジーを利用した演出も盛り込まれ、インターミッションには最新のコンピューターグラフィックスと音楽を流し、インターネットを活用した演出もなされるという。インターネットで地球を感じさせるような、例えば、地球の回りを1周したり、画像の劣化やタイムラグを利用したりするような演出を構想中だという。

出演者には、カウンター・テナーのダニエル・テーラー氏(カナダ出身)、ボーカルのサリフ・ケイタ氏(マリ共和国)、シャリーン・チメドツェイェ氏(モンゴル)、古謝美佐子氏(沖縄)、我如古より子氏(沖縄)、玉城一美氏(沖縄)、ストリングスにジャック・モーレンバウム氏(ブラジル)、サ・ソリッド・ストリングス(イギリス)、合唱に東京少年少女合唱隊など、多国籍の出演者が入り混じる舞台となる。

そのほか、豪華な顔ぶれもこの作品に参加するそうで、多いときには、舞台を150名ほどの出演者が埋めつくすということだ。'99年の9月、20世紀を締めくくり、21世紀に希望をかけた壮大な舞台が開幕する。

    公演に関する問いあわせLIFE公演事務局:TEL.0180-99-3433チケットに関する問いあわせ先ディスクガレージ:TEL.03-5436-9600(平日12:00から19:00)

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン