このページの本文へ

三井不動産、日本初の『NCTV』標準設置の都心居住型高層マンションを発売開始

1999年04月09日 00時00分更新

文● 報道局 綿貫晃

  • この記事をはてなブックマークに追加
  • 本文印刷

三井不動産(株)は、東京・北大塚(大塚駅徒歩3分)に建設する超高層タワーマンション『ステーション フロント タワー』に分譲集合住宅として初めて『NCTV』を標準設置し、発売を開始すると発表した。モデルルームは4月10日にプレオープンする。

『ステーション フロント タワー』全体完成予定図
『ステーション フロント タワー』全体完成予定図



 このマンションには光ファイバーケーブルによる、日本電信電話(株)(NTT)のOCNスタンダード(1.5Mbpsの専用線接続サービス)を導入し、24時間のインターネット接続を完全定額制で提供。さらに日本オラクル(株)が提供する家庭向けインターネット情報端末『NCTV』を、各住戸に標準設置する。OCNを導入したマンションは今まであったが、端末を全戸に導入するのは日本で初めてという。

リビングに置かれたNCTVとTV。TVを見ながらネットサーフィンが可能
リビングに置かれたNCTVとTV。TVを見ながらネットサーフィンが可能



 同社は、『NCTV』により、一般的なホームページの閲覧やメールの送受信が行なえるうえ、地域情報、各種サービス、マンション内の掲示板や回覧版の内容を端末で見ることもできるため、この端末がインターネットアクセスを含めた画期的なコミュニケーション・ツールになるとしている。
 デモでは、TVのチャンネルを操作するような感覚で簡単に、ゴミ収集日の表示や、管理人への連絡等、生活に密着した情報のやりとりを実際に行なって見せた。

青いケーブルがささっているのが『NCTV』用のモジュラージャック。各部屋に標準装備
青いケーブルがささっているのが『NCTV』用のモジュラージャック。各部屋に標準装備



 インターネットシステムは、NTTがサーバーそのものの管理のほか、入居者による問い合わせやトラブルのサポートまで一元的に行なう。『NCTV』ブラウザーのバージョンアップも自動で行なうため、インターネット初心者にも安心なサービス内容となっているという。
 物件の予定最多販売価格帯は2LDKで5400万円台から。インターネット利用額は常時接続で月2000円~2500円を予定しており、都心で24時間インターネットを利用したいという方なら、マンション購入の際の選択肢のひとつとして検討してもよいだろう。

 一般家庭に着実に浸透しつつあるインターネットだが、このようなマンションが増えてくると、"公園デビュー"ならぬ"ネットワークデビュー"が話題になる日が近いかもしれない。

カテゴリートップへ

注目ニュース

ASCII倶楽部

プレミアムPC試用レポート

ピックアップ

ASCII.jp RSS2.0 配信中

ASCII.jpメール デジタルMac/iPodマガジン