伊藤忠テクノサイエンス(株)(CTC)と(株)大塚商会は、包括的な業務提携を5日付けで締結したと発表した。この提携により、CTCの持つUNIXベースのネットワーク製品群によるサービスと、大塚商会の持つPCサーバー、PC製品群によるサービスを組み合わせた統合的サービス、サポートをユーザーに提供できるようになる。また、両者の取り扱い製品を相互に供給するほか、セキュリティやアウトソーシング、トレーニングといった各種サービスを協業するという。
これまで両社それぞれからサービスを受けていたユーザーには、今後両社で統合的なサービスを提供するという。
「今までユーザーはUNIXベースのシステムにするかPCベースにするか比較しなければならず、それぞれのビジネススタイルに合ったソリューションの比較が困難であった。今後は両社が協力してトータルなソリューションを提案できる。ユーザー側は最適なソリューションの選択でき、それによりTCO削減も可能だ。われわれも、両社が協力してできたソリューションにより、これまで参入できなかったマーケットにも攻めていける」(大塚商会代表取締役社長の大塚実氏)
「ソリューションの多様化に伴い、UNIXやPCといったシステム製品を1社で取り扱う時代ではなくなってきた。これまで、システムごとに製品やエンジニア、サポート要員等を用意していたが、今後は両社が協力することで、ビジネスを相互補完しあい、よりよい統合的なソリューションを提供できる」(CTC代表取締役社長佐武廣夫氏)
両社は今回の提携により、初年度100億円の相互取引を両社間で行ない、初年度約300億円の売上増加を見込んでいるという。