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米マイクロソフト、大規模な組織再編計画の概要を発表

1999年03月30日 00時00分更新

文● 報道局 佐々木千之

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 米マイクロソフト社は29日(現地時間)、抜本的な組織再編計画の概要を発表した。これにより、設立以来の製品・技術中心型の組織から、顧客中心型の組織になるという。
 今回の再編計画による新組織は以下の通り。

・“ビジネス&エンタープライズ部門”情報技術ユーザー向けのソフトウェア開発
・“コンシューマウィンドウズ部門”一般消費者向けWindows開発
・“ビジネスプロダクティビティグループ”知的労働者の需要に応える
・“デベロッパーグループ”開発者に注力
・“コンシューマ&コマースグループ”ユーザーとビジネスをオンラインで結びつけることに注力
・“ホーム&リテールプロダクト部門”ゲーム、入力機器、リファレンス製品



 これらの各部門はそれぞれの機能を独立して果たしつつ、個々のメンバーが必要に応じて部門を超えて協調していくという。
 今回の再編計画の発表にあたり、同社のビル・ゲイツ会長兼CEOとスティーブ・バルマー社長が提示した新しい同社のビジョンは以下の通り。

・Microsoft Windows 2000のスケーラビリティー、信頼性、可用性の向上と、同主要ITプラットフォームの管理を簡素化し、総所有コスト(TCO)を削減するソリューションの提供
・エンド・ツー・エンドのナレッジマネージメントソリューションの提供により、携帯情報端末ユーザーを含む知的労働者のための情報フローの改善
・開発者が、多種多様な機器を対象に、次世代ウェブアプリケーションの開発を容易にできるようなアーキテクチャーを構築
・最高のオンライン環境を一般消費者に提供することにより、一般消費者とビジネスとのオンライン上で門結びつきを促進し、あらゆる規模の企業がインターネットを究極の市場として利用できる、製品及びサービスの統合プラットフォームを提供
・シンプルで、安定していて、なおかつ使いやすい、家族の全員のニーズに応えるようなユーザーフレンドリーな次世代コンピューターの開発
・爆発的スピードで登場してきている、コンピューターを保管する新しい機器に対応したパワーと持続性を提供



 このほかバルマー社長は、同社の最高意志決定機関として、経営幹部会に代わり、一部の上級役員によって構成される“ビジネスリーダーシップチーム”(Business Leadership Team:BLT)を設置したと発表している。

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