姿を現わし始めたIEEE 1394オーディオデバイス
CESリポートVol.1で、IEEE 1394で接続されたホームシアターシステムの例を紹介したが、あの展示を行なっていた“IEEE
1394テクノロジーパビリオン”(パビリオンといっても会場のごく1部だが)で、IEEE
1394のオーディオデバイスが実際に音を出しているのを見つけた。VAIO 505の下にあってi.LINK(IEEE 1394)で接続されているのが、『PAPAYA IEEE 1394 Audio Reference』 |
米PAVO社の『PAPAYA IEEE 1394 Audio Reference』がそのデバイスだ。写真ではVAIOの下になってしまって見えないが、フロントパネルにRS-232Cポート×1、IEEE
1394ポート×3、バックパネルにアナログのステレオ入出力各1系統、デジタル(SPDIF)入出力1系統を持つ。
デモンストレーションでは、Windows 98を使って、VAIOのi.LINK端子からの入力をPAPAYAに接続し、アナログ出力からのアウトプットをアンプ内蔵スピーカーに接続して、音楽をならしていた。Windows
98のデバイスプロパティを見てみると、USBスピーカーを使用したときに“USBオーディオデバイス”が表示されるのと同じように“IEEE
1394オーディオデバイス”と表示されていた。このドライバーはWin32
Driver Model(WDM)にそって作られており、Windows NT 5.0(Windows 2000)でも動作するという。また、BeOS用やMacOS用ドライバーも作られているということだ。
この製品はまだ評価用の試作品ということで1000ドルほどもするそうだが、実際に製品が発売されるときには200ドルくらいになるだろうということだ。
PAVO社
http://www.pavo.com/
Digital harmony社
http://www.digitalharmony.com/
ゲートウェイ社のDolby Digitalロゴ入りパソコン
初のDolby Digitalロゴの認定を受けたパソコン、米ゲートウェイ社の『Distination XTV』 |
米ゲートウェイ社は2年ほど前から、37インチクラスの大型ディスプレーを利用し、テレビやオーディオ機能を重視したリビングルーム用パソコン『Distination』を販売してきた。
その新製品Distination XTVを、米ドルビー研究所社のブースで見ることができた(ゲートウェイ社はCESでは一般向けの展示はしていない)。よく見ると黒い筐体の下に小さく“Dolby
Digital”のロゴが入っている。ドルビー研究所によれば、Distination
XTVは、DVDプレイヤーを内蔵し、Dolby PRO Logic対応ステレオ出力、Dolby
Digital(AC3)対応出力などを備え、パソコンとして初めてDolby Digitalロゴを取得した製品になるということだ。そろそろ日本でもこういったパソコンが出てくるかもしれない。
・ゲートウェイ社のDistination XTVのページ
http://www.gateway.com/destination/
・ドルビー研究所のリリース
http://www.dolby.com/press/ces/m.pr.9901.gateway.html